みんな、誰かにとっての別世界。

*これ書いたのが去年アメリカにいた11月なんですが、、下書きに残ってたので今投稿します。


ニューヨークで、香港時代の友達と再会しました。

彼女は私よりちょこっと年上の投資銀行のバリキャリトレーダー、一人娘が5歳という状態。

香港の思い出話に花を咲かせつつ、お互いの近況報告をし、昨今の世界情勢について雑談をするわけだけど、実に彼女は別世界の住人だな、と思いながら同時に感銘を受けたので書き残しておきたいと思います。

まず私の中でホットトピックのお受験ですが、彼女もニューヨークでいわゆるお受験を終了させてホッと一息ついているとのこと。ただ受験の内容というかベクトルがうちが体験したもとの全く違ってびっくりした。

まず、学校によっては父母面接や作文(エッセイ)提出に際して問われたりするのが

-両親のBlack Lives Matterに関する見解

-子供にどのようにしてLGBT教育をしているのか

-幼児に対する性教育はどのようにしているのか


とかなんとか…

彼女はどちらかというとコンサバめの教育方針を好んでいたので、色々と比較検討した結果上記のようなことを重視する学校はちょっとねえ、、という感じだったらしいけど、いやそもそも比較するにしてもそんなことを問う私立小学校は、日本ではまず存在しないと断言できる。

そして最終的に選んだ学校は、既に子息を通わせてる親からの推薦状が複数枚必要で、勤務先投資銀行の重役達といかにコネってレターをいただいたかという話を聞き、うちの場合推薦状は塾から一通いただけローカル?レベルで完結できたのは幸いだったな、、と思った。

で、肝心の子供の試験は?というと

「それはあまり大したことなかった。Zoomで先生に’木の絵を描いてください’とかって言われてた」

とのこと。


ほんとかい、、じゃあ本当に親の資質が10割なんだな。



バリキャリトレーダーの彼女、娘さんとは平日会う時間がほとんどないけど(起床5時、6:30出社、帰宅は大体娘さんの就寝後)一緒に過ごす時間を密にしてるので悔いなし、とのことで割り切り感がかっこいいなと思った。

私も育児に投入する時間は量より質、と思ってるので程度感は違えど考えは似てるなと思った。



ただ同時にレベル感が圧倒的に違うのが、彼女がお手伝いさん(フルタイム、でも住み込みではない)に年間$80,000 使っているということ。 

日本円で優に一千万円超え….!!


「香港と違ってお手伝いさん結構高いよねえ」




とあっさりいうけど、いやちょっと待って。 「結構高い」で済ませられる額なのか。

円安要因差し引いても、日本でそんなペイをもらってる人間は人口の何%だろうか。

以前香港でいたうちのお手伝いさんの一人が「フィリピンではホテルの受付やってたんだけど、香港でヘルパーやった方が断然お給料いいから出稼ぎにきた」と言っていたのを思い出した。

日本の国力がこのまま衰退すると、ニューヨークに出稼ぎにきてこっちのホワイトカラー層のメイド・ベビシッターをするOLとかが出てくるってこと?!と私はもの凄い危機感を抱きました。

【参考:香港のお手伝いさん事情】香港がめっちゃ子育てにオススメだと言える理由  



、、、ちょっと話が脱線しましたが。




この日 Saks Fifth Avenueという高級デパートでお洒落ランチをしたんですが、その後下階でちょっとウィンドウショッピングに同行したところ



「Oh cute! ちょっと試着するわ」



と彼女が言った靴がシャネルで$1230(今の為替レートだと¥16万6000+税*)で目を剥きそうになった。 *2023/5/5 現在


OHキュートどころの話ではない。

ちなみに普段は自分で買い物する時間が全くないのでスタイリストが何名かいるそうで。ファッションの好みを伝えるといい感じに見繕ってくれるので楽らしい、、。  うん、実に別世界だ。


ただそんな別世界的彼女、


「こないだトライベッカ (←高級住宅地)のセレブ主婦と話してて、ハズバンドのプライベートジェットが、、って普通に言ってくるから、なんか話についていけなかったわ。」   


というので、みんなそれぞれにとっての別世界があるんだなと思った。




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