新たなる伝統になるか? イタリア版クリスマス。

 

クリスマス休暇でイタリアに来ています。

ウンブリア州という、ちょっとマイナーめな地域にうちのセカンドホームがあり、年に1-2回程訪れます。(夫は私なしで「漢の一人旅」的なことをしにもっと頻繁に来るけれど。)

このへん。

続きを読む

【後日談】男と女と悪阻と世界平和。

以前、「人の痛みは、当事者でない限り根本レベルで理解し得ない」的な悲観説を書いたのですが。

【過去記事】男と女と悪阻と世界平和。:  http://ameblo.jp/livethedream/entry-12103023550.html

妊娠というイベントの当事者になりえない夫の理解と共感を、一瞬にして得る方法を偶然大発見してしまいました。

、、、生ソナーをみせるべし。

写真ではなく、一緒にお医者さんに行ってお腹の中にいるのを画面でリアルタイムで見るの。

初回は夫が出張中だったので一人で行きましたが、
こないだ行った2回目ソナーの反応•インパクトが半端じゃない。

「えっ このグーの大きさで写ってるやつ、僕の子じゃん!!中にいるんだね!! わーーーー!!」

(だからそうだって3ヶ月~前から言ってるでしょう、、、)

「すんごい動いてるーーー!! さすが僕の子だからエネルギッシュだね!!」

(ここは、とにかく「うん!」と相づち打つところ。)

で、以来別人のように気が利く夫。

私がバスルームで少しでも長居してると

「ねえっ お腹の子、大丈夫?!?」 

とドアをドンドン叩いて心配してくるし (←お顔の手入れしてただけだったりする。)

体調不良でぐったり倒れてて、妊婦らしい超非生産性を発揮していても、

「中でニンゲン育ててるとやっぱり体力消耗するよね、、、 僕はあっちで静かにしてるので、 二人一緒にゆっくり休んでてくれ。お腹が空いたら呼ぶように。 」(キリッ)

と、驚きの変容ぶり。

ありがたくて仕方ないのだけれど、

あー やっぱり百聞は一見にしかずなのだな、とつくづく感じる一件です。

そしてなにより、

もっと早めにお医者さんに連れて行けばよかった!!   (キーッ)

一体あの冷戦の日々はなんだったんだろう。。。

男と女と悪阻と世界平和。

悪阻ライフのその後→

 

妊婦の過半数が経験する自然現象だ、、、ということは理解していても、

実際厳しいですね、二日酔いの症状がノンストップで3ヶ月前後続くのは。

(酷い人の場合だと、出産までずっと体調不良とか、病院送りで寝たきりで点滴打たないといけいない生活、とも聞くので私レベルでピーピー言っててはいけない、、とも自分に言い聞かせるけど。
実際の体の辛さはそういう事実と関係ないところにある。)

 

 

ここ幾ヶ月か、この私的非常事態の中で悶々し、今まで考えた事もなかった様々なことに思考がめぐりました。

子連れの女性が街を歩いていると

「ああ アナタも悪阻の生存者なのねえ、、」

と思うし。

 

複数人子供がいると、

「うっそ、人数分あの悪阻を経験したの?!」

とか思ってそれだけで見知らぬ女性が勇者に見えてきたり。
(逆にノー悪阻でそんなに産めてたとしたら、どんだけ前世の行いが良かったのだろう。)

 

 

私は自分の会社なので、体調に応じて仕事の時間とか量を調整できるけれど(オフィスは家から徒歩8分だけれど、それでも厳しいと在宅も可だし。究極的には休んでも自己責任。)

一体世の中の会社勤めの女性はどうやってこの期間をやり過ごしているんだろうか??

と疑問と敬意でいっぱいになり、

 

同時に


「子供をいずれか生むつもりの女性がこうやって、妊娠•出産でタイムロスは発生ことはあらかじめ想定できるから、雇用する側が同じ能力だったら、男性を優先的に採用したがる心理もわかるなあ、、」

と経営者目線になったり

 

「でも、じゃあそんなこと言ったら女性はどうやって社会で生きろと?!
そんな発想自体が社会の衰退を招くんだわ!」

といち女性&社員目線にもなって、自分のそもそものスタンスに混乱し始めたり。

 

その他にも、この期間「体が弱い人(&病人)」全般に対する理解とシンパシイを深められたようにも思います。

 

というのも。 私、実は通常が超健康優良児で。

適度な運動と食生活管理、そして生活習慣全般にはわりかし自信があり、最後にお医者さんに行った記憶がないくらい。

 

そんな状態なので、よく体調不良を訴える人の気持ちが全く理解できてなかった、、というのは事実。

態度には出さないけれど、よく病欠する人に対して「なんでそんなに体調を崩すんだろう?」「気合いが足りない?」「自己管理の問題では?」と思っていました。

 

ほんと今なら、世界中の体の弱い人達に土下座して謝れると思います。 

 

不可抗力な体調不良ってあるんだ、、ということが体感できただけで
もしかしてこの悪阻は神様から私への人生勉強(戒め?)なのかな、とすら思えてくる。

 

 

ここから本題ですが、

この当事者か経験者でなければわからない系の苦悩。

 

夫とやり取りしてて、意外なくらいすれ違いが色々発生して

「仲いい夫婦が、こんなに話し合っても悪阻程度で和解できないんなら、世界平和なんて壮大な人類のビジョンは永遠に実現しないのでは?!」

と最近考えながら暗澹たる気持ちなっています。

 

夫は、全く悪気はないんだけれど。
彼なりに気を使ってくれているのだと思うのだけれど。

男性として今までそして未来永劫、妊婦という当事者にはなりえないなので、助けてくれようとしている方向性のズレっぷりが印象的です。

 

 

悪阻前半>>>

「元気がないんだね、可哀想に。スタミナつくように今日はステーキ•ディナーだよ。」

(、、毎日豆腐と果物を摂取するだけで精一杯の私に、ステーキを食べろと。)

 

「外の空気を吸ったら元気になるんじゃないかな。明日一緒にハイキング行こうよ!」

(ベッドから起き上がるだけで吐きたいのだけど、、)

 

「今週はお手伝いさん休みだから、掃除洗濯やっとくよ。」

 

、、といいつつ早朝に起きて窓全開&音楽大音量でぶっぱなして大声で歌を歌いながら掃除機をガーガーかける。

 

(気持ちは嬉しいけれど。仕切りのないオープンプランの部屋なので、気が休まらない。 どちらかというと、掃除してない状態の部屋を数日スルーしてくれるほうがありがたかった。)

 

 

 

悪阻後半>>> 
(前半は理解を示していたけれど、あまりにも私が四六時中 ゾンビなので、ちょっと我慢の限界が来ている。)

「病は気からって言うし。悪阻もメンタル勝負だよ。大丈夫!君は死なない!」

(この期の根性論はほんとやめて欲しいけど、、でも私も自分の身に降り掛かってくるまでは同じ思考回路であっち側の人間だったし。一応「いくら口で説明しても100%理解してくれない」ということは理解した。)

 

 

「人類は、2億年も前から妊娠出産を繰り返してきたし、昔の女性は妊娠中でもちゃんと畑で働いてたよ?」

(、、きっと2億年も前から男と女はこの同じテーマで衝突を繰り返してきたのだと思うけれどね!)

 

 

「体が辛いのはわかるんだけれどさ、僕も毎日仕事で疲れてて。もうちょっとなんとかならないの、家のこと?! 」

(だって、、だって、、、)

 

 


最後のここ。

「悪阻で苦しんでいる私」(私の面倒見てほしい)

「仕事で疲れている僕」(僕の面倒見てほしい)

とでは、

ある意味どちらも正当だし、その分どちらの方が優勢なロジックかというのはなく。

でも立場と求めているものはとりあえず真逆で。
話し合ってはいるんですが、平行線状態が続きます。

 

お互い相手の意見は頭では理解しても、肌感覚では自分の状況の方が重度だと思ってしまう。

(パリの事件を「テロ」と呼んでいる時点で報道している西側諸国のバイアスがかかっていますが、IS側にも我々には正確に伝わってこない彼らなりの正論があります。)

 

 

、、、、ここまで書いて気分がまた暗くなってきたのですが。

どなたか、こういう場合の家庭内冷戦の収束方法ご存知でしたら教えて下さい、、

英語で悪阻は「Morning Sickness」というけれど。
朝も昼も晩もだよ、、、