サプライヤーとのミーティングは、有益でした。
2時間半も話し込み、今後のお互いの会社の方向性と戦略をシェアし、その後ランチも連れて行ってもらい親睦を深めました。
私は、日本国籍です。
が、海外生活が長いです。
0歳—1歳 :ドイツ
1歳—18歳 :イギリス
18歳—26歳 :日本
26歳—現在 :香港
どちらかというと、英語の方が母語です。
イギリスでは、基本的に家の中でしか日本語を話す機会がなかったので(後、13歳までは土曜日だけ補習校というところに通っていました) 日本に住み始めた当初は非常に怪しい日本語を話していました。
「シャワーをとってくる」
(シャワー浴びてくる ー‘take a shower’ と言いたい)
とか
「お父さんが、お母さんのこと欲しいって」
(「お父さんが呼んでる、、」といいたいのだけど ’dad wants you..’ の直訳が出てくる。)
とか。
日本に住んでいる間に、日本語能力は英語に追いたのですが、香港に引っ越してからというもの欧米系コミュニティーとからみが偏っているのもあり、日本語の使用率が著しく低下してしまいました。(話すのは、2週間の累計で3-4時間くらい?)
日常生活の環境にともない、普段は頭の中は全部英語でまわっているのですが、
頭のスイッチが切り替わり日本人に戻るのはこんなとき;
—日本人の友達と遊ぶとき(上記の、2週間で3-4時間に該当)
—街で日本人家族が日本語でしゃべっているのを耳にして、うれしくなるとき。(あ 同胞だ!みたいな。)
—ブログを日本語で書いているとき。
(このブログ、英語ではなくあえて日本語で書き始めたのは、自分の中の日本人が外に出たがっていたのかもしれない、、と振り返ってみて思います。)
そして、
―コーズウェイベイのそごうの旭書店で3割増しの日本語書籍を買うとき。
今日この小さい旭書店に2時間以上入り浸りながら、もしかしたら、久々に日本シックかもしれない? という思いがよぎった日でした。
小説3冊買ったんですが、没頭しすぎて既に2冊完読してしまいました。
日本語の活字が体内に染み込んでいく感じ、非常に気分いいです。
ああ、今度日本に帰国したら、ブックオフ渋谷店を丸ごと買い占めたい。
今月、うちに新しいお手伝いさんがきました。
(香港では政策のためお手伝いさんは一般的なことで、うちが特別に富裕家庭だからというわけではありません。)
フィリピン人のかわいいマリセルちゃん。
くるくる良く働いてくれて料理も上手で気だてもいい子。
そんな彼女が今日、顔真っ青にして
「マダムごめんなさいごめんなさい、、、、」
と謝ってくる。
「モノを壊してしまったんです、、本当に本当にごめんなさい、、わざとじゃなかったんですけど、うっかり壊してしまって、ああどうしようどうしよう」
って。
もはや錯乱状態の彼女をなだめて、一体何を壊したのか問うてみると、、、、これ。
これ、ゴミ箱のフタです。
「ああごめんなさいごめんなさい、、同じもの頑張って探します、、もしくはお給料から差し引いてください、、」
妙なもの壊すな、、と思ったけれども、あまりにも小さいし
「大丈夫だよマリセル。接着剤でくっつけるから、気にしないでね。」
といったら顔がパァーっと明るくなり
「ああ ありがとうございますありがとうございます、、もう一生しません約束します、、」
とものすごい感謝感激された。
、、ゴミ箱のフタなのに。
一体、前の雇い先の家庭で何があったのか知らないけれども、(何かのトラウマだろうか)これから優しく大事にしようと思いました。
今までフルタイム契約のメイドさんを雇ったことがなく(今までは週一で4時間くらいだけ。)前任さんとはそれほど絡む機会がなかったので、今後彼女を通じてフィリピン文化や、香港での彼女たちの生活について学習していきたいなと思います。
29年の人生で、はじめての訴訟を起こしました。
(夫との共同訴訟ですが、、彼も46年の中で初めてらしいです。)
諸悪の根源は、前の大家さん。
前の家も今と同様、倉庫を改装して住み着いておりました。
(当時、私の会社の倉庫オフィスは別の場所)
似たような面積を、住まいだけに利用していたので今思えば無駄に広かったですが、
ベランダが素適な住み良いところでした。
このような:
出るときはガラーン。
訴訟の原因は、簡単にいうと、
前金が戻ってこないということと、先方が直すはずだった雨漏りを対応が遅いのでこちらが修理したものの返金されない、、ということ。
更にいうと、撤退後不当な嫌がらせを受け、意味不明な請求を逆にされ、契約で約束した重要な事項を無視され幾度も不利益を被った、、といったところです。
よくテレビ等で
「うったえてやるーー!」
と言っているのを聞きますが、実際どうやってそれを実行しているのか?
勉強になった体験でした。
今回は額が小さいので、弁護士の介入がいらないSmall claims court(小額裁判所)です。
(50,000香港ドル以下*本日の為替レートで66万円以下だと小額裁判所の対象になるので、計100,000香港ドル以下になる申し立てを2つ。)
何をするかというと、
で、費用を払います。(100香港ドル*¥1300..もかかりませんでした。)
これで完了。
このあっさりさに、目からウロコ。
紙を提出するだけ?!?
(これは小額裁判ですが、仮に弁護士が介入するようなケースでも、最終的には弁護士が代理で紙を出すのだと思われます。)
世の中は急速にデジタル化しているけれど、重要なことはいまだに紙で回ってるんだな、、、と、妙な納得をした貴重な体験でした。
そういえば、今の会社を当時購入するのも紙でした、、(契約書にサイン)
結婚する時も婚姻届けというペーパーワーク。
離婚するときも離婚届けというペーパーワーク。
国家の独立宣言も、敗戦した際も書面に署名ですね。
確かに。
もし先方が、法廷外和解する意思をこちらに通達しなければ、
彼らと再会するのは5月21日の法廷で!
楽しみです。
すでに、戦利金でなに買おう、、なんて取らぬ狸の皮算用し始めています。