私は、2012年より香港でオーガニック食品の貿易会社を経営してる者です。が、
去年末から会社とは別にどうしてもやりたい、、と思いつめてたことがありました。
事業と直接関係がない上に、
結構な時間的コミットメントを要し
起業家あるまじき行為とも言える(実際言われた)時間の切り売り方式の活動。
人に話すと「は? なんで今更??」と言われる、その仕事とは。
通訳。
動機は以下のような理由(順不同)。たくさんあります。
①好きだから!
私は香港に引っ越す前に東京で通訳やってたのですが、それがとーっても楽しかった。 現役辞めて他業種で起業6年目にして、あの現場の臨場感が恋しくなってきた。
②日本語を使いたい。
今の会社経営だと、日本語脳を使う機会が全然ないのがもったいないと感じる。もっと職業人生で思考回路の全部分を使いたいという欲求。
③新たなボキャブラリーともっと出会いたい。
香港に住んでいて、英語日本語共に退化してることに若干危機感を感じてます。 大阪と二拠点生活を始めて、前よりは日本語力が微妙に向上した気がするものの、ボキャブラリーと表現力にもっと広がりが欲しいところ。。
英語に関して言うと、取引先、協業先の香港人がネイティブでないので、できるだけ凝っていない、わかりやすい平坦なコミュニケーションに留まっている日常。
日常業務上に日英共に「新しい言葉とのエキサイティングな出会い」を増やしたい、という思い。
上記に関連して、、
④強制的な学習環境。
通訳だと、強制的に日々新しいこと&言葉を勉強しないといけないのが、スリリング。
職業通訳でなくても本読んだりして知的好奇心は満たせるけど、、でも「来週、中国の経済情勢について某投資銀行でカンファレンス案件がある」という状況の切羽詰まった条件下での知識の吸収力はレジャーの読書の比ではない。
そもそも私はレジャーで「中国の経済情勢」をテーマにした読み物を手に取る人間ではないので、問答無用に多様な分野に触れて勉強しないといけない環境が、いい。
⑤好奇心を満たすため。
他社に潜り込んで、他の人がどういうビジネスを展開してるのか、見てみたい。知らない世界を覗きたい。
本来だったら社員か産業スパイでなければ見れない企業の内部裏側を、通訳として呼ばれたら見ることができる! 健康食品業界に携わっている人間が、それ以外の他業界を垣間見る機会はそうそうない。
⑥未知との遭遇。
色々な業界で人と知り合って、それが何か別のサムシングに発展する可能性の魅力。
スティーブジョブスはスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチで「人生の点と点をつなげる join the dots」という表現をしてましたが。私はまずその「点」をところ構わずバラまくところから始めたい。
*原文
you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life.
*訳先を見通して点をつなぐことはできない。振り返ってつなぐことしかできない。だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。何かを信じ続けることだ。直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。この手法が私を裏切ったことは一度もなく、そして私の人生に大きな違いをもたらした。
ちょっと書きながら興奮してきたので、ここで一旦区切って次回に続きます。