お手伝いさんが逃亡するとき。

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第二の拠点、大阪にきています。

今回いつもと違うのは、香港のお手伝いさんを一緒に連れて来るのに成功したこと。(上の写真の左の影。)

 

今までは、いつもの事業運営に加えて(ビジネスがリモートで回せるのはいいけど、香港から離れても仕事が減る訳では無い。)普段やってないような家事に加えてワンオペ育児をすることになるので人手がないとほんと厳しい、、ということもあり、今回彼女にきてもらった。

 

ビザの手続きがやや複雑だったけれども。おかげで仕事も滞りなく進められ、寝不足にならずとも娘の相手をでき、ちゃんと能動的に「さあ今日のご飯は何を作ろうかしら!」みたいな気分になれているのがすごくありがたい。  ←今までだと「自炊する面倒と子連れで外食をする面倒、どちらが優勢? てか、むしろ私は食べなくてもいいから寝かせてほしい&この子を誰か食べさせてやって、、」みたいなことをよく考えていた。

 

 

 

さて、インドネシア人の彼女の視点や言動、小話などに最近ツボっているのでそのことについて書こうと思います。

 

 

 

とある日のこと。>

 

彼女:「メグさん、面白い話があるよ」

 

私: 「なあに?」

 

彼女: 「前のボスと一緒にアメリカに行ったことがあるんだけど。あっちでカレーを作ろうと思って、レモングラスを沢山スーツケースに入れて行ったんだよね。」

私:「へえ レモングラスを。」

これ

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彼女:「でね、それが荷物検査で引っかかって。 何か危ない草を密輸してるんじゃないかと疑われて、奥の小部屋に連れてかれちゃったよ。」

 

私:「別に悪いことしてないのにねえ。 それでどうしたの?」

 

彼女:「小部屋で、怖いミスターに大声で怒鳴られて怒られてしまってほんとびっくりしちゃった。 で、結局スパイスは全部没収されちゃって。だから今回は持ってくるのやめたけど、もしカレー食べたくなったら日本でスパイス買ってね。」

 

 

 

 

また別の日のこと。>>

 

彼女:「メグさん、これ持ってきた。 今日の夜食べる?」

 

私:「これはなに?」

これ

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彼女:「これは、貴方の好きなビーフルンダンだよ(インドネシアのビーフシチュー)。食べるかなあと思って持ってきた。」

 

私:「ん、、持ってきたとは?」

 

彼女:「香港で作って、スーツケースの中に入れてきた。 大丈夫、凍ってるから漏れない。」

 

私:「いや、ちょっと待って。面白すぎるんだけど。 材料を持って来たとかならわかるけど、調理済みの物を凍らせて、、?ああ そうか、スパイスを持って来ると没収されるんだっけ。 いやそれにしても、、Really??」

 

彼女:「これは、手荷物に入れると没収されるんだけど、預けておけば大丈夫、問題ない。」

 

彼女が苦労して輸入してくれたシチュー、美味しく頂きました。

Beef-Rendang-12.jpg※イメージ図

 

 

また別の日のこと。>>

 

彼女;「メグさん、面白い話があるよ。」

 

私:「なあに?」

 

彼女:「インドネシア人でね、香港とかシンガポールでお手伝いにきてる人たち、こうやって日本とかにボスと出張に来るとね、逃げ出すことがあるんだよ。

 

私:「え。」

 

彼女:「でね、逃げて、日本の工場とかで働くの。 お手伝いさんのサラリーよりちょっといいからね。ちょっと違法だけどね。でもする人いるよ。で、その間寮に泊めてもらえるの。」

 

私:「ちょっと違法というか、普通に結構違法だねそれは。 で、それはいつまでやってるの? インドネシアにバレずにどうやって帰るの?」

 

彼女;「それはね、もう十分お金型まったなあと思ったら警察に働いてました!って報告しに行ったら、タダで強制送還してくれるよ。」

 

私:「おお、、、 それは非常に興味深いね。じゃあ、それじゃあ行ったり来たりじゃなくて、1回しかできないね。結構命かけてるんだね。(やばいな、、逃げられたら困る)」

 

彼女:「メグさんこういう話スキだと思って!  でも大丈夫、私逃げないよ、この家は楽しいしベビーも自分の子のように可愛い。 一応私のパスポートと香港ID預けるね、大丈夫大丈夫。 No problem!」

 

 

 

「わざわざ私に教えてくれたのは、逃げないと見せかけた巧妙な逃げる準備なのか? でもパスポート託してくれたし、、いやでも、彼女の話だと、仮に逃亡したら多分パスポートいらないね、、」  

とかって妙にぐるぐる考えてしまったけれど。

 

 

でももう既にこっちに来てから2週間以上経過し、脱走しようと思ったらできるシチュエーションはたくさんあったのにもかかわらずまだいてくれてるので、あれは純粋に私に愉快な話を提供しようとしてくれてただけなんだな、、と思って改めてクスリ。

 

 

 

 

 

 

*おまけ*

 

今回一緒に来るにあたって荷造りをするときに

「二拠点生活なので、あっちに既に服とか置いてあるし、例えばオムツみたいな消耗品も買えるから、詰めなくてもいいよ。」

 

と言ってるはじからオムツをスーツケースに入れてるので咎めたところ

「でも! 持って行ったら買わなくても済むよね! 買うのモッタイナイ。」

と訴えて来たので、軽く目から鱗が。

 

そっか、彼女にとっては「何を持っていかなくてもいいのか(いかに楽するか。)」のではなく「買わなくてもいい方法」の方にプライオリティがあるのか、、。そうだよね、確かに二拠点生活というコンセプト自体全然エコじゃないよね、、と自分の価値観を根底からぐらっとさせるようなことをたまにぶつけて来る彼女。

 

今後の言動にも期待。

お手伝いさんが逃亡するとき。」への4件のフィードバック

    • コンソリーニ•恵 より:

      余談ですが、香港に戻ってくる際には、近所のスーパーで買ったアジフライを荷物に忍ばせてました。 なんで?と聞いたら、「香港に着くの夜遅いから、持って帰ったらみんなですぐ食べられるかなあと思って」とのこと、、笑

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  1. シュガー より:

    お手伝いさん、面白いですね!ビーフシチューも見つかったら没収されますよ😝
    逃げ出して、お金が貯まったら自ら警察に行って、無料で強制送還で帰れるよ〜とコミュニティ内で話されているのですね!

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    • コンソリーニ•恵 より:

      事後発覚でしたが、もう食べてしまったので証拠はありません、、笑 最終日まで「もしかして今日が脱走日?」と3日に1回くらい勘ぐってましたが、結局無事に香港戻ってこれました。 ホッ

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