職業病?夫婦の会話がビジネスライクな件。

 

私は小さな食品会社を経営していて。

夫は大きめな金融テクノロジー会社を経営しており、

規模は全然違うのですが、一応CEO夫婦という事になります。

で、お互いもはや無意識の間に物事の捉え方や話し方が経営者ライクなのですが

昨日、友達カップルに「なにそれ?」とやり取りを突っ込まれた点が幾つかあるので、列挙してみます。

 

 

ビジネスマインド夫婦の家庭の茶飯事:

 

①四半期単位で物事を捉える。

「来年のQ3あたりにアメリカに里帰り帰国した方がいいかもね。」等。

 

 

②物事は戦略で、ほぼ思い通りに行くと思い込んでいる。

結婚した当初(2013年)

「2015年の第二四半期に妊娠したらベストだね。タイムリーな実現をするには、、、」

なんて本気で話していた。

現実はそうはいかない。

 

 

③なにかモノを買う前に「TCO*」だの「USP*」「無形価値」だの「減価償却」をディスカッションするのは基本。

で、相互的なコンセンサスが得られた場合購入。

*TCO=Total Cost of Ownership – 総保有コスト
USP =Unique Selling Point – 独自の売り。(なにが他と比べて特別なのか。)

 

 

④夫婦のスケジュール管理はアウトルックで行う。

このように:

 

 

 

長くなりそうな話し合いは、改めて時間のあるときに会議時間を設定し(上記のアウトルックで)、それまでは問題を脳内保留して、何事もなかったかのように接する。

時間にちょっと余裕のできる週末の午前中が家族会議率高い。

….なので、多くの場合、例えば月曜日に発生した家庭内対立は土曜日まで解決しない。

でもそれまでは6日は家庭は滞りなく平和に回る。

その日のうちに対応しようとして夜遅くまで話し合って結果寝不足、、ということがないので、効率的◎

 

 

 

⑥アクティビティーのROI(投資対効果)を割り出したがる。

人生は数字で割り出せないものがほとんどですが。

「こないだのあのホリデーは、私の不在によってビジネスにとって◯◯ドル程度の収益減だったけれど、情緒的栄養分となったし色々と勉強になって将来的なリターンが見込めるポテンシャル模索のきっかけになったので中長期的な視点で見るとブラスだったね。」

というかんじで一応総括します。

 

 

 

⑦家計簿は自慢できるくらい結構芸術的。

ビジネスと同じで、収支の正確な把握は肝!

家では夫がCFOなので(私が任命されかけたけど回避。)
月末に私が自分の分を報告して、データ統合します。

グラフは美しいです。

節約といった特別なミッションがあってやっているわけではないのですが、
単に健全な経済活動体の儀式として行います。

夫は私より一歩管理技術が進んでで、いつでも財布の中に現金がいくら入っているのか把握している。

 

 

 

⑧データが好き。

例えば、上記の家計簿を変容していく為替レートと照らし合わせて見ても面白いし、

僻地に引っ越してからなんとなく生活費が安い気がするんだけど、前月比で何%減?  とか見るのもおもろい。

このような情報は、いずれ何かの意思決定に活用することでしょう。

 

 

⑨夫婦喧嘩にビジネス用語を多様する。

「君は、特に洗濯•アイロンがけのように家事に関して、コア•コンピタンシーに改善課題がある
んじゃないのか?」

「貴方ね、会社ではいいけれど、家でもそのトップダウン的な意思決定方法やめてくれない?!   もっとシナジー効果を実現できる対話をしようよ!」

→行き詰まるとお互いのSWOT分析をし、それをロジックに持ち出す。

 

 

 

⑩普通の夫婦の会話でもビジネス用語を多用する。


「貴方は土曜日にハイキング行きたいっていうけれど、私は映画を観に行きたい。 どのようにしたらウィンウィンな解決案を導きだせるかしらね?」

「最初はパン上手く焼けなかったけれど、この頃ベスト•プラクティスを編み出せて来たね。」

「イタリア語を習うっていうのは、なにをKPI*にしたら上達するのかな?」

*Key Performance Indicators-業績評価指標

↑元の会話は英語で、和訳してますが。原文でも奇妙なニュアンスは同じ。

 

 

 

 

⑪お互いが、職場では他の人にタスクを投げるのに慣れているので、
たまにコミュニケーション•ミスが発生する。

例えば:

「We should get more coffee beans」 = 「コーヒー豆を補充しないといけないね」

というのは、自分的には(夫的にも)デフォルトで

「(we need to…)しないといけないね」=「やっておいて(you do it)」 *もしくは更にお手伝いさんとかにデリゲートしておいて(貴方が)

という意味なのだけれど、お互いがお互いがやっていると思い込んでいるので、責任の所在を最初に明確にしておかないと「やっといてって言ったじゃん」と面倒なことになる。

 

→④と⑤に戻って家族会議。

 

 

 

⑫コーポレート(?)スローガンがある。

会社にはコーポレートスローガンがありますが、(「お口の恋人、ロッテ」とか「No Music, No life」とか) 私達夫婦にもカップルズスローガンがあります。

それは 「You and I, against the world」

ニュアンスとしては

「(とってもShitな一日でも。仕事がダルくても。世界中が敵でも。)いつもお互いの味方ね!」

というようなものです。

 

 

たまに発生するお互いの価値観のズレとか(⑨参照)、変えられない周辺環境や人に対する不満とか、このスローガンで基本消えて蒸発しますね。

「ま。なんだかんだいって味方だしね」って思える。

定期的につぶやいたり、お互いに呼びかけたりすると効果的です。

※ちなみに、面白半分で今コーポレートロゴ(家紋)を作成中です。

 

 

 

⑬将来の計画はパワポで行って、プレゼンし合う。

で、とりまく環境の変化に応じて見直し、更新する。

この時から何度か改訂されている:

 

【過去記事】人生計画パワポ見直し。

 

。。。以上が、昨日ディナーに来てくれた友達カップルに

 

 

「アナタ達、相当ヘンな夫婦だよ!」

 

と昨日指摘された点です。

 

そっかな。


http://yes2study.com/study-business-australia/

でも確かに、⑤の家族会議で私のとるメモはこれに似てるかもしれない。↑

 

職業病?夫婦の会話がビジネスライクな件。」への3件のフィードバック

  1. Kei より:

    長年のブログを拝見していますが、今回初コメントです。いつも含蓄のある記事で毎回楽しく拝読させていただいております。
    自分の考えをしっかり持って、ロジカルに楽しく文章にされている恵さんに憧れます。
    もしよろしかったら教えて頂きたいのですが、家計管理をどのように行なっているかツールや記録の仕方など詳しく教えて頂きたいです。私も芸術的な家計管理をして、お金に関する不安とは無縁な、活きたお金を使えるようになりたいなと。芸術的な家計管理方法気になります。

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    • コンソリーニ•恵 より:

      読んでいただきとっても光栄ですありがとうございます!
      家計管理のツールですが、夫はQuicken、私は日系のZaimを使っています。
      Zaimはネット上&携帯のアプリで使えるのが便利で気に入ってるのですが、夫はクラウド系のものに懐疑的なので(財務情報がリークされてるのではないか等)若干古典的なソリューションを長年使っています:)
      夫を観察してて思ったのですが、、多分ポイントは記録ツール以上に「いかにマメに、システマチックにデータ入力できるか」がポイントな気がしてます..!笑
      夫は完全に習慣的に使ったお金を記録していますが私はちょっと怠けるととすぐレシートが溜まってしいます、、、
      お互い家計簿の芸術性追求頑張りましょう:)♪

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      • KEI より:

        返信頂きありがとうございます。さっそくZaimを登録して使い始めましたが、確かに使い勝手よく続けられそうです。旦那様のようにマメに、システマチックな記録を習慣づけたいと思います。
        恵さんのビジネスや働き方に関する考察や、世界を跨いでのライフプランに関する記事がとても好きなので、これからも勝手ながら拝読させて頂きますね。
        良き週末をお過ごしください。

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