
今まで娘の教育方針の第一テーマは生まれて以来「バイリンガル育児」でした。
香港に住んでいたときは家の外が英語だったので私自身帰国子女としてあまり自信がないながらも日本語で日々接して、
過去記事:
【誰か、私に幼児用の日本語を教えて欲しい】https://meg-consolini.com/2018/11/09/
日本に引っ越して以来、家の外が全部日本語なので家では英語オンリーの方針を打ち出し私も英語でしか話さない、日本語で話しかけられても英語しか返さない、 というポリシーを敷き、
過去記事;
【ママ、なんで日本語でお話ししちゃダメなの?】https://meg-consolini.com/2019/11/26/
そして現在平日は日本の幼稚園、土曜はインターのサタデースクール、、というような生活を展開。
娘も5歳なりに、私の中で日英共にイメージしていた言語力になってるな、きっとこんな形で日本に住んでいる間は推移して然るべきタイミング(中学生以降~?)で海外の学校に転出して英語ベースで教育を受けるようにしようか、、、
と思っていたものの、人生何があるかわからないもので、
ここ8ヶ月くらい私は娘とほとんど日本語で話しています。

というのも、小学校受験プロジェクトが去年突然発足したため(した、、というか自分達が発足させたのか)日本語に全力投球する必要が出てきたからです。
日本の私立小学校では英語力は問われずとにもかくにも高度な日本語力が肝なので、期間限定で英語はセーブ気味にしつつ、いかに志願校にご縁をいただけるような子供に育てるかというのが目下のミッションです。

私の個人的解釈を含めたお受験*界隈を総括すると:
数字的能力、推理力、記憶力、巧緻性、対人能力、言語力、注意力、創造力、身体能力等を満遍なく評価されつつ、それ以外にも高度な日本人性を求められる世界。四季折々の伝統行事、並びに季節に関連した動植物(食材を含む)を知っている必要があり、日常においても純和風の生活様式が求められる。
ナイフとフォークの持ち方よりまずお箸の使い方が大事。英語教育よりまずいかに美しい日本語で思っていることを言語化できるかがポイント。
本人の頭の良さ、回転の速さ、コミュニケーション能力もさることながらお育ちも大事。(その「お育ち」の良し悪しをお箸の使い方や身のこなし方、話し方、正しい生活習慣の習得、文化的造形の深さなどで評価する)独創性、クリエイティビティもまあ大事だけどそれより何よりまずプロトコル、、、クマ歩き、正しい行進・挙手の仕方、蝶々結びのマスターも必須。
といったところ。
*そしてこの受験にあたって、特に親の関与が大きいとされる幼児期の幼稚園受験、小学校受験のことを揶揄も含めて世間では「お」受験と呼ばれていることを、私はこの世界に入って初めて知りました。………….が、実にキャッチーなのでうちでも夫とこの一連の取り組みのことを「Ojuken Project」と呼んでいる。
一般的にお受験とバイリンガル育児は方向性が違いすぎて相性が悪いと言われているものの、色々と娘の小学校のオプションを模索しているうちに「無謀かもだけど、、やってみるしかないんじゃない?」という気分に夫婦でなり現在に至ります。(動機ですが、、シンプルにいうと、娘には「手に職を持ったグローバル人材」のような大人になってほしく、日米ハーフとして完璧なアメリカ人でありつつ完璧な日本人になって欲しい中、リサーチと多角的検討の結果、とある伝統私立小学校が一番そのビジョン実現に合致しているという確信のもと志願している、、という状況です)
去年の秋「ミミあのね、、今から来年の9月までママとは日本語で話そうね。でもパパがいる時はみんなで英語話そう。」と説明してから早~8ヶ月。
最初は苦戦していたものの>>>
苦労の甲斐があり、
以前は「この公園、ロングタイムノーシー(long time no see)だね」などと言っていたのが「この公園来るの久しぶりだね」と言うようになり
ご飯食べてる時に「早く食べすぎてチョーク(choke)しそうになっちゃった」などと言わずに「むせそうだった」というようになり
お手伝いの際にはお米を「洗う」のではなく「研ぐ」とちゃんと言ってくれるようになった。 (英語で話しているとこの動作は’wash’なので、普通に変換すると「お米を洗う」という表現になってしまい、おそらく受験的or正統な日本人を目指す者的には致命的)
そして最近の発言だと:
先日スイカが売っていたので買ってきたところ
「ママ、スイカはまだ旬じゃないけどもう売ってるんだね。これってハツモノ?」
などという発言をして私は実に感動しました。

↑オフサイト中。
今年9月の受験、ということで先は長いようでもうすでに折り返し地点はとっくに過ぎているわけですが。
一家揃って日本の季節の行事や食材を極めたり、娘とペーパー(プリント)したり、ベランダで植物育てたり、本をたくさん読んだり(今まで英語メインだったのをここ8ヶ月は主に日本の昔話)、口頭諮問や各種実技対策もしつつ、気分転換に英語の読み書きもしたりして忙しながらも楽しんで Ojuken Project に取り組んでます。

肝心の娘ですが、多忙なスケジュールに不満はないらしく毎日楽しそうにハツラツと各種習い事と塾にも通ってくれているので実によかった、、(娘の中では「(志願校の)◯◯小学校はいい子だけ沢山いる学校。だからミミもお勉強頑張って行きたい」という整理になっている。)
ただ
「ママ、最近あんまり英語喋ってないから少し忘れちゃったんだけど、、、水族館って英語でなんていうんだっけ」
となどたまに言われ
「、、英語の方、このままで大丈夫かな」
とチラッと不安になることはあるけれど、それは受験が終わったら改めてそちらにフルスイングするということにしよう。うん。これでいいはずだ。
現場からは以上です。