貴方は何故働くのか?という哲学的なことを3歳児に問われたら。

 

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とある日のこと:

 

娘:Why do you go to office mummy ? (マミーはなんでオフィスに行くの?)

(んーーー 「生きがい」とか「ライフワーク」とか「アイデンティティ」,,,という概念はこの子には難しすぎる、、あ そうだ。ここはオーソドックスに「食い扶持を稼ぐため」ということにしつつ「楽しいから」とかそういうニュアンスも含めてみよう、、)

 

私: I go to office to make money sweetie.  But there are very nice people there.  And I like office.  It’s fun.    (意訳:オフィスにはお金を稼ぐために行くんだよ。でもいい人がいっぱいいるし楽しいから、ママはオフィス好きだよ。)

 

娘:Ok mummy.

 

一時間後、娘がメルちゃんとおままごとをしてる時聞いてしまったセリフ。

 

「メルちゃん! ミミはおかねをもらいにオフィスいきます」

 

やりがいのニュアンスは全く伝わっていなかったよう。

 

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とある別の日:

 

娘:Do you have to go to office mummy ? (マミー、オフィスに行かないとダメなの?)

 

(前回「やりがい」という概念が伝わらなかったから、今回はあえてこの子にとってのメリットだけわかりやすく提示してみよう、、)

私:If I work I can get money, and buy you nice things sweetie.  (働くとお金がもらえるし、貴方にいいものを買ってあげられるんだよ)

 

 

娘:Mimi have money! Wait, I go get.  (ミミお金あるよ! まってて、もってくる)

と、自分の部屋に小走りして、ポーチの中の小銭を握り締めて戻ってきた。   ああ涙が……

 

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とある週末:

 

 

 

とある平日の朝

 

娘: Mummy I dont want you to go to office!!  Stay with mimi!! マミー オフィスに行かないで! ミミと一緒にいて! (号泣)

 

私: I’m sorry honey..  I have to go to office.. I will try to come home as early as possible to play with you ok?   (ごめんね、、 オフィスに行かないといけないんだ。できるだけ早く帰ってきて遊んであげるからね?)

 

娘: ok mummy..  mimi good girl…  I wait for you…  (わかった ミミいい子だから 待ってる、、) ←しゃくり上げながら

 

私も涙。

 

 

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とある別の平日の朝。

娘: mummy I know something!  I know why you go to office! (マミーがなんでオフィスに行くかわかっちゃった!)

 

私:why do I go to office mimi?  (なんでマミーはオフィスに行くのかな?)

 

娘: Because everybody is waiting for you!(みんながママを待ってるからだね!) ガンバレ ガンバレ! ←ここ日本語

 

 

ハグと笑顔で送り出してくれて、また涙。

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以上は4月頭までの話。

 

 

今や全国で多くの人がそうしているのと同じように、緊急事態宣言に伴い在宅ワークしています。

 

 

娘:  Mummy are you doing airport office or home office today?  (マミー今日は空港オフィスそれともホームオフィス?)    ←毎日ホームフォスだけど。それでも毎日確認。

 
私:Home office  (ホームオフィスだよ)

 

娘:Yeeey!!     ←異様に喜んで小躍りする

 

 

….とは言っても、娘は今も共働き家庭御用達の緊急保育園的なところに通ってるので、日中一緒に遊べるわけじゃないんだけれど、それでも喜んでいる。

 

実際、私が在宅勤務になって以来娘の機嫌が明らかにいいように思う。

 

「朝起きて嵐にようにママが去っていかないからだよ、当たり前じゃん。あと保育園から帰ってきたら家にいるし。」と夫はいう。

 

確かに、通勤ライフと違って余裕を持って朝起こしてあげれるし、ゆっくり一緒に朝ご飯を食べれている。

そして平日朝ごはんを私が作っているということ自体、昨今の我が家ではレア。(通常の出社スケジュールだと夫が作ってくれた物を、私は身支度しながら食べている)一緒にニュースを見て、Hurry up!!と急かさず着替えなど身支度を手伝ってあげて、夫と彼女を「Bye bye have a nice day!」と私が送り出しているのは、私が去年一般企業に就職して以来初めてのことだ。 

私が家を出るときに、足に巻きつきながらほっぺをスリスリしてきた日々が懐かしい。

 

気がつけば、最近娘に全然「Why are you going to office?」と聞かれない。

 

今思えば娘がこれまでずっと「なぜオフィスに行くのか」と聞いていたのは、あくまで「物理的に、なぜ出社するのか(なぜどこかに去って行くのか)」を問うていて、

 

そうか!! 私の職業観とか、働く動機とか仕事に対する熱意なんざ、どうでもよかったのか、、、!!

 

 

というのがこの緊急事態下での発見。

 

 

でもせっかくなのでこの彼女の感情の安定期を機に、私の仕事に対する志を伝えるべく

‘Can I tell you why Mummy likes to work ?’  (なんでママがお仕事好きか教えてあげようか?)

 

と話題を振ってみたところ、

 

‘No it’s ok mummy.  Let’s play together .’  (ううん別にいい。一緒に遊ぼうよ。)

 

と完璧にスルーされたので、私の仕事は彼女にとってペッパーピッグ(*イギリスの国民的アニメ)ほどの価値はない、、ということを認識したところで、この哲学的な話題はまた今後のために取っておこうと思う。

 

 

ペッパーピッグ:

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