ここが違う、イギリス人とアメリカ人。

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私は18歳までイギリス育ちの日本人で、夫はアメリカ人という国際結婚カップルです。でもお互い母語が英語なので「異文化間コミュニケーション感」というか、「未知との遭遇感」は他の国際結婚組と比べるとそれほど大きく感じるものではないように思います。

 

日常生活でふとした瞬間にギャップを感じることはあるけれど、年が17歳も違うから世代のせいかもしれないし、そもそも人って十人十色だよね~、と個人差だと流せるようなものがほとんど。

 

、、、だと今までは思っていました。

 

 

 

最近になって、「いやこれ個人差っていうか、国民性の差だよね!?」と思い直すことが急増してるので、シェアしてみたいと思います。

 

 

 

 

先月、二人で南仏に行ったときのこと。:

 

モナコのホテルに泊まってて、屋外のプールから部屋に戻ってきた昼下がり。

私はドアを勢いよく開けすぎて、壁にぶつかって「ガンッ」と音がしたかと思うとドアがちゃんと元どおりに閉まらなくなってしまいました。

よく見ると、ドアの上の金具の部分に異変があるようだけれどよくわからない。

 

弁償問題になったらやだな、、、と思いつつも自分たちでは直せないので、レセプションに電話を掛けてみる。

 

 

私: Hi, I think there may be something wrong with the door, would it be possible to send some one up to check it out?

ニュアンスとしては: すみません、ドアの様子がおかしいようなのですが、どなたか様子を見にきてもらえることはできますか?

 

レセプション: どうされました?

 

私: ドアが閉まらないんです。

 

レセプション: 承知しました、まずお部屋をお取り替えしましょう (多分、外部者による盗難の心配をしてる)

 

私: いえその必要はないのですが、とにかく見ていただきたいのでどなたか担当者を、、、

 

というようなやり取りを後で聞いていた夫の横槍が

 

 

夫: What the ****?  What do you mean ‘some thing MAY be wrong – it IS broken.   and be specific about what you want.  Who the hell is ‘some one?’   Room service? House keeping??   We need a TECHNICIAN.

ニュアンス: はっ!?  ドアの「なにか」がおかしい「かも」しれない、んじゃなくて「壊れている」んだってば。

そして誰かを呼んでって、一体誰?   ルームサービス? ハウスキーピング?? 依頼は具体的にするんだよ、必要としてるのは技術系担当者でしょ?

 

 

と彼はいい、私から受話器をとって彼らにキビキビと指示を出す。

 

その担当者を待っている間、、

 

 

私: シロウト判断じゃ壊れてるかどうかとか担当者の区分なんてわからないじゃん。だからとにかく彼らの判断で誰かよこしてって言いたかったんだよ。 よく思うんだけど、貴方のものの言い方はダイレクトすぎて人によっては失礼だと感じるよ。

 

 

夫: 僕もよく思うんだけど、君は大体においてワードカウントが多くてまどろっこしいよ。 もっと単刀直入に言わないと。 今回はドアの故障だけど、本当の緊急事態にどうするつもり? 「すみませんが夫が’ちょっと’事故にあいまして、死ぬ’かも’しれないんですが’誰か’呼んでもらえませんでしょうか、お手数でなければ」とかって言うの?

 

 

 

そうこう話し合ってるうちにホテルの人がやってきてドアをちょっと触ってみたことろ

 

「ああ、これセーフティーロックが降りて閉まらないようになってるので、上げてきますね。」

カチッ。

 

 

、、というわけで一件落着。

 

 

 

 

この後、お互いのコミュニケーションスのスタイルの違いを分析した結果、以下の点で合意:

 

ーこれは多分個人差と国民性の差、両方からくるものだ。

 

ー夫は「元軍人」で「元投資銀行マン」の性格上、結構アグレッシブで断定的なものの言い方するけど、アメリカ人は全体的にダイレクトな話し方を好む。更に、夫は気が短くて表現がど直球なので有名な「ニューヨーカー」なので、その性質は助長される。

 

ー私の脳は「イギリス」と「日本」で構成されてるので、どっちの国も、アメリカと比べると控えめで間接話法を好む傾向がある。自分の元の性格もあるけど、その性格は環境の産物。仕事も「オーガニック食品の卸売り会社経営」「通訳」と、どちらも中間/仲介的職種で、相手をやり込めるとかやっつけるとかそういう仕事じゃなく、もっとソフトなアプローチが求めれるようなもの。

 

ーどっちがいいってわけじゃないけど、そういう文化的な差があるってことを一応お互い認識しておこう。

 

ーそしてドアに関していうと実際壊れてはいなかったので、別に技術系担当でないハウスキーピングでも誰がきても大した問題ではなかった。

 

ー今回はドアだからどっちでもよかったけど、もし今後死活問題に遭遇したらMegは絶対間接話法では話さないように。

 

ーそして、そもそもドアはもっとゆっくりエレガントに開けるべし。

 

…といった結論。

 

 

 

子供が生まれてから、尚こういう差が浮き彫りになってきたように思うので、(オムツのことを私はnappyと呼び、彼はdiaperと呼ぶ、、以外のメンタル面で)今度の動向を注意して観察してみようと思います。

 

 

IMG_3116.jpgモナコでお世話になった Le Méridien Beach Plaza
http://www.lemeridienmontecarlo.com/

 

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ここが違う、イギリス人とアメリカ人。」への5件のフィードバック

  1. みーりん より:

    私が広東語を話す時も、婉曲表現満載ですよ!それに広東語は意外とそういう表現あります。自分がこう思う!という場合も、人はそう思うと思うよ、と言うとか。
    また、香港人の親切を引き出す時も、用件ズバリではなく、困っているんです、と曖昧に言うと結構忖度?して助けてくれます。そうして最後に多謝!と言うと、相手は喜びますね〜〜

    いいね: 1人

    • コンソリーニ•恵 より:

      そうなんですね!  お恥ずかしながら広東語はほぼ喋れないと言って差し支えないレベルなんですが、どちらかと言うとめっちゃダイレクトなイメージが先行してました。英語で話すときも’CAN NOT!’ ’NO NEED’ 等すごく直球なので。
      今後注意して変化球を投げてみます… 笑

      いいね

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