家に帰りたいな、と最後に思うための旅。

IMG_2825.jpgベトナム・ハノイに3泊4日一人旅をしてきました。

猫のように勝手気ままに知らない街を彷徨い、本能の赴くままにコーヒーの香りにつられてカフェに入って日記を広げて色々書き始めたら1時間半くらい経過していたり。 それでもあまりにも居心地いいから、もうちょっと長居して仕事もして。

「今日はカラフルなもの愛でたい気分」といった理由で美術館に行き、「自分による自分のためのデート」って勝手に思いついたコンセプトで一人でお洒落ディナーに出向き、陶磁器屋さんで絶妙な色合いとシルエットの食器を見ながら「もしここに住んでたら、、?」と妄想をしたり、といった数日間を過ごしてました。

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香港と一味違うエネルギーとカオス的混沌に満ち溢れてる異国の街に一人でいるのは、とても落ち着いて。

一人旅だからどこに行ってもいいし、どこにも行かなくてもいいし。

誰も私を知ってる人はいないし、この数日の間は子育てや家事の責務もない。
(仕事は休まないけど、先月ビジネスを丸ごとリモート化してから負荷が激減して人生は明るい。)

自分が、自分のために、自分のテイストのみによって選んだホテルで目覚めたら(家族旅行だったら夫の好みも聞かないといけないし、一歳児の世話をしやすいかどうかというのも重要なポイント。)そのままカーテンをシャッと開けて1日を始めてもいいし、もしくはアラームのスヌーズボタンを押して二度寝してもいい。朝ご飯はホテルで食べてもいいし、外に出て現地の人に混じってフォーを食べてもいい。

 

1日24時間全部丸ごと自分のために時間が使えるって、なんて幸せなことなんだろう、、と改めて思った。

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一歳児を夫(とお手伝いさん)のところでお留守番させて一人旅行する、というのが母親として客観的にどのくらいの破廉恥行為なのか? ということはよくわからないけど、あまりメジャーじゃないんだろうな、ということは認識してる。

でも母親以前に、いち人間として「別に、いいよねえ? それに結婚生活も子育てもこの先長いんだし、、」と思っただけ。

幸い、夫もちょこちょこ「オトコの一人旅」をするタイプで、私も「いつでもご自由にどうぞ」と言ってるから、お互い様ということで。。

 

 

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実は、行く前に一抹の不安があった。

というのも、元々一人でいるのが大好きな人間なので、今回の旅でパンドラの箱を開けてしまって「私は家庭を持つべき人間ではなかった。本当は永遠の旅人になってずっと世界を流離ってたい、、、」なんて悟りを開いちゃって、家に帰りたくなくなってしまったらどうしようか、と密かに思ってた。

 

 

でも今回の旅でわかったこと。

 

私が本当にしたかったのは「どこか遠くに行くこと」ではなく「どこか遠くに行ける選択肢」があると肌で感じることで。

「四六時中一人でいたい」のではなく「一人になりたいときになれる選択肢」

「朝遅くまで寝たい」ではなく「仮に寝たかったら寝ててもいいという選択肢」

が欲しかったんだな。

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実際、ハノイに着くまでは「せっかく一人だし!ハロン湾(世界遺産。ハノイから3時間~かかる)までもどこまでも開拓する!」というテンションだったものの。

 

現地に着くと、本能的に私がしたかったことは主にカフェ巡りしながらの読書と書き物。市内の観光は一通りしたけれど、郊外まで足を伸ばして遠出したいかといったらそうでは全くなく、「ハロン湾は行きたかったら今すぐにでも行ける。でもあえて私は行かないという選択をしている」と思うだけで満足で、実行に移したいモチベーションはなかった。

 

 

そして、何もルーチン的な決まりごとはない数日間だけれど、自然といつのもの日常と同じような時間に目覚めて、いつもと同じBBC Worldを観てシャワーを浴びて、朝ごはんを食べながら香港の夫と娘とスカイプをして、、、と、「一人になりたい!!」と切望してた割には家族と毎日喋ってたし、娘の好物(炭水化物。パンとか。)を食べる時にはあの子の仕草や表情を思い出してクスッと独り笑いした。

 

「楽しすぎて家に帰りたくなくなったりして?」という心配は結局不要で、とっても楽しかったものの、最終日は普通に帰国が楽しみで、家族に話したい事がたくさんあって会いたかった。

、、ということを認識できたのが、今回の一大収穫。

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日常が息苦しくなったら、世間体はどうでもいいからとりあえず期間限定で現実逃避するのは有用だ、と思った。

 

周りに「なんて贅沢な悩みなんだ。そんなのは悩みのうちに入らない」「貴方は本当の苦しみをわかっていない。他の人は、、」「〇〇として(母親・社会人etc) けしからん」と言われても、全無視でいいから、とにかくどこか日常から離れたところに行って見知らぬ地でしばらくぼーっとしてみるのは心と頭のビタミン剤になる。

 

出国前よりも幾分かときほぐれた脳と、自分との連日の対話の末に新たに見つかった自分の一面と、大切な人のお土産分ちょっとだけ重くなったスーツケースとともに「さあ、お家に帰ろう」と思える旅は「ずっとこのまま帰りたくない!」と思える旅より、いい。

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家に帰りたいな、と最後に思うための旅。」への3件のフィードバック

  1. 更紗 より:

    素敵な旅だったんですね。これを読んで貴女のことを好きだなーと思いました。
    初コメントで失礼しました。また素敵なお話聞かせて下さいね。

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  2. Sugar より:

    一人旅よいですね!!雰囲気の良いカフェでは仕事をするとはかどります!自分の時間がもてる環境、大切だと感じます☆★

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