◯◯系アメリカ人、の◯◯の部分。

 

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うちの娘は、「香港在住の、イギリス育ちの日本人とイタリア系アメリカ人のハーフ(二重国籍)」という立場。

 

今後一体どういうアイデンティティの人間に彼女を育てたいのか、ということを夫婦で考えた結果、今のところ「日米ハーフのアイデンティティ」というより「日本人」と「アメリカ人」のアイデンティティが二つある状態がベストだね、という見解です。

 

今、及びこの先何年かの在住環境も踏まえて考えると「香港人」としての自意識は芽生えなさそうだし、私の人生の大部分であるイギリスの要素は、「英語圏の西洋文化」という意味でアメリカと被ってるので、この際伝承はせずに、潔く捨てることにしました。

 

そこまではいいとして、ちょっと事を複雑にしてるのが、夫の「アメリカ人」の「イタリア系」の部分の伝承について。

 

 

夫は、娘に「イタリア系」の部分にも帰属意識を持って欲しいと思っていて、私はまだそれを概念レベルで理解しようとしている、という状態。

 

夫曰く、アメリカ人は自分たちが何系かということを常に意識するもの、らしく。(特に東海岸の住民。)

言われてみれば、NYにて、明らかに同じニューヨーカー同士、という状況でも「where are you from?」という質問が出てくるし、香港で出会うアメリカ人もよく自己紹介の際に自分が何系で、ルーツがどこにあるかということを明確にする気が。

 

 

夫に

「なんで貴方がたはアメリカ人ってアイデンティティだけじゃ足りないの? 更にあえて自分達を細かく分類したがるのはなぜ。分けない方が一体感が出るんじゃないの?」

 

と聞いたところ

 

「アメリカ人っていうと人数が多すぎてその他大勢って感じがするから、お互い差別化したいんだよ。 コカコーラやハンバーガーとか青ジーンズみたいな、大衆文化以外の文化的側面が自分にはあるっていう自負みたいな側面もあるかな。」

 

とのこと。

 

 

夫はイタリア系アメリカ人三世で、自分の代でイタリア語が消失してしまったのが人生最大の悔い、、とまではいかなくても、結構気にしていることは確か。(移民家族によるある話だけれど、現地の文化に馴染ませることを優先して本国の言語を伝承しなかったパターン)

 

 

でも、アイデンティティとしてのイタリア精神は彼の中に確かに宿っていて。
人生に対する情熱、楽天的な性格、義理人情に厚いところ、そして家族第一主義な価値観、そしてファッションのチョイスが日本でいう「ちょいモテおやじ系」(シャツがお洒落だけど派手)なあたりが、ああ確かにイタリアンだね、という感じ。

それで、自分の代で喪失してしまったイタリア語を娘を通じて家系に蘇らせたい、、という原点回帰的願望が。

 

私の中では

 

「え、ちょっと待って、、。イタリア系アメリカ人を目指すってことは、どの程度のイタリアさを求めてるの?  イタリア人と、イタリア語を喋るイタリア系ってどのくらい違うの?  そもそも、自分たちが喋れない、かつ自分たちが住んでいない国の言語を子供に体得して欲しいって、ハードル高くない? それより何より彼女にとって優先すべきは日本語だと私は思ってて、、」

 

と、色々と疑問が湧いてグルグル渦巻く。

 

「あの、どういう子に育って欲しいってイメージしてる?」

 

と情報整理のために聞いてみたところ

 

 

「例えば、イタリアの家で毎年夏休みを過ごしながら現地の子たちと友達になって、ティーネイジャーになってできる初めてのボーイフレンドがイタリア人だったりとか。彼女の人生のシーンの節々にイタリアがあるイメージ。 もし日本やアメリカが嫌になったら、選択肢としてもう1カ国ある、、くらいのポジションだったら理想。イタリア語はネイティブでなくても、意思の疎通が問題なくできれば。  んで、ニューヨークに住んでる時はバリバリのアグレッシブなキャリアウーマンなんだけど、日本にいる時はマイコ(舞妓さん)のようにエレガントで、たおやかな感じ。  で、必要な時は空手で敵をぶっ倒す強さを併せ持つような子。」

 

らしい。

 

 

この文化の3本柱ビジョンのなんともいえない楽観性は、イタリアンそれともアメリカンなの? と思うと同時に、そういうの、もし実現できるものなら楽しそうだなとも思った。

 

 

いずれ、「なんで土曜日は日本人学校に通わないといけないの? みんなと一緒にスポーツしたい。」とか。 「夏休みは家族でイタリアじゃなくって、友達とキャンプに行きたい」なんて反抗してくることもあるんだろうけど。

 

 

とりあえず育児のコンセプトとしては「ウォール街系、空手舞妓バンビーナ」という事で合意をした一日だった。

 

 

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