トレーニング無しでフルマラソンに挑んだらどうなるのか?という人体実験をしてみたんだけど。Part 2.

 

前回の続きです。>>

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香港マラソンの日が近づくにつれ 、ノー準備な自分に新たなるハンデが発生します。

 

 

…マンスリーな女性的自然現象のアレが始まる。

 

 

ということは、マラソンの日はアレの2日目で体調が良くない上に、最悪的に手間暇上面倒な事態が想定される。

 

気分がズーンと沈むも、「いや、これはなんといってもノー準備な危機的状況における人体実験なのだから。(そして、世界滅亡の危機に瀕したときに準備万端ということはありえないのだから) こういう逆境はむしろ喜んで受け入れるべきだ。カモーン人類滅亡の危機!! 」  と気を取り直す。

 

 

 

 

マラソン当日。

 

翌日パフォーマンスを発揮するプレッシャーが一切ないことと、スタート地点が自宅から駅二つという近距離なこともあり、わりかし安眠できる。

 

 

6:40分に現地到着。

カーニバルのような熱気に包まれてるスタート地点。香港の代表的とも言える大通りネイザンロードが歩行(ランナー)者天国化されていて、非日常感に心が躍る。

 

この何百人といるランナーの中で私のような人体実験目的で参加してる人が果たして何人いるのだろうか、、

 

あ。この記念すべき実験を記録するために自撮り棒持ってくるの忘れた。でもきっと世界が滅亡する瀬戸際だったらきっと自撮り棒は持ち物リストに入ってないだろうし、、、

 

等とぼんやりと考えてるうちに、開始の笛が鳴る@7:00。

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さて、、

 

 

 

何時間か後にこの実験の結果が出るんですが。。

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想定外の意味で、私は死ぬほど後悔することになります。

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結論を言うと、、

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34キロ。

 

 

 

 

 

 

「トレーニングしてないわりには結構進めたね。」で割り切れればいいだけど、自分の中で問題はこの距離。

後10キロもしないうちに完走なんだけど?!?  なんだこの中途半端な不完全燃焼感。

 

むしろ1キロだけ走って足を骨折しました、っていうオチのほうが圧倒的に諦めがつくんだけど、、。

 

しかも! 悔やまれる敗因は、怪我や体力ではなく、タイム。

 

マラソンは、参加者全員が終わるまで待ってたらいつまでたっても後片付けができないし、交通規制が解けないので、各地点でカットオフタイムを設けてて。

よりによって私が最後のチェックポイントで切られたのが、制限時間2分過ぎ。

 

あのときトイレ休憩を一回減らしていれば!! (例の諸事情により、一時間に一回トイレに行かないといけない。これ待ち時間が毎回5分~とか。)

 

まだ体力あったんだけど、、!!  そしてよりによってなんでこの日に私は腕時計をしていないんだろう、、 愚かだ、、

 

 

 

多くの都市系フルマラソンがそうであるように、香港マラソンの醍醐味は最初と最後の8−10キロに集約されていて。起承転結でいう「起」と「結」は、ランナーの気分を盛り上げるために走ってて目に楽しい街中コースが準備されてるけれど、真ん中の「承転」の部分は高速道路でそれほど愉快ではない。

 

 

 

あの最後の部分が一番面白いのに!!  香港の象徴的なスポット、そしていつもの生活圏を走り抜けるという類稀なるオケージョンが!!  後一歩で!! フイにっ、、……!!   しかも防げたであろうミスにより!!

 

別にノー準備でもフルマラソン完走できたし~って家に帰って夫に報告できたらカッコよかったのに!

 

 

ああでも、きっと人類滅亡の危機だって時限性のある事態で。 あの時10秒早く移動してたら瓦礫の下敷きにならずに済んだのに、と悔やんでも意味がないわけで。。

 

そしてもし寝てる時に人類の危機が派生したら、時計をせずに家を脱出しないといけない可能性なんて十分あるわけで。
実際、トイレ休憩ととったばかりに死ぬ、なんて事態も普通にあるよね。。だよね、、

 
というかトイレごときでダメになる速度で移動しているのがそもそもの問題であって、、、

 

 

 

 

 

 

ひととおりの後悔を終えたあとに導き出した教訓結論は以下の通りです。

 

 

 

 

1。コストが既に投下されてるんであれば、とりあえずやってみて損はない。

本来だったら、日曜日なのでいつもより遅くまで寝ててブランチ食べながら家族とのんびりしてはずの朝。 そんな日常生活の一コマの思い出となるはずだったものに「参加費の回収、、」くらいの思いが元で、代わって得たのが「フルマラソンにノー準備で挑んだ人体実験の結果、微妙なところでリタイアし猛烈に悔しい思いをする」という思い出。

後者の方が体験としてはインパクトが強いので、今後の人生に何らかの意義をもたらすものと考えます。

 

 

2。 自分が想定していたよりは体力があったので、もし今の準備なし状態で人類の危機が発生したら、自宅から中国の国境くらいまでは自力で到達できそうだ、という気付き。(そういう法と秩序が崩壊したタイミングで中国本風土に行きたいか、、という問題は別として。)

 

 

3。人生は時限性のあるものである。入試試験もプレゼンも合コンもマラソンも世界滅亡の危機も、時間内に成果が出せるか出せないか、ただそれだけ。

無制限に時間のある問題課題、、というのは存在しないので、カレンダーをマークし、時計をちゃんとして、お手洗い休憩は計画的にした上で、そもそも時間ギリギリ行動をしないように、、ということなんだと思う。

 

4。そもそも人生もマラソンも、悔いのない結果にしたいのであれば準備くらいしとくこと。

 

。。って感じですかね。

 

 

※当記事は、トレーニングなしでフルマラソンに参加することを推奨するものではありません。

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