事の顛末は以下の通り。
8月末日:「もう産後3ヶ月だし、そろそろ運動再開した方がいいかもね、、」と思う。
9月14日: とりあえず目標設定するかと思い、香港マラソンにエントリーする。
10月11日: エントリーしたことを忘れた頃に、抽選に当選した通知が来る。
フルじゃなくてハーフにしとけばよかったかな、、いややはりしばらくブランクがあるから10キロ走くらいでも、、 ああでもどっちみちもう遅いし、という葛藤。
11月~: トレーニングらしきものを開始するものの、娘をおんぶ紐で抱っこしている中、背中にダメージを食らって早々に中断する。
12月&1月: 仕事と育児に忙殺され、マラソンのことを忘れる。
2月1日: リマインダのメール通知によりマラソンのことを思い出す。
自分の計画性のなさを悔いながら棄権しようと決めるも、既にエントリー時点で参加費を払ったことを思い出し、もったいない精神が芽生える。
「ここで一つ、500メートルしか走れなくて大恥をかいて敗北感に打ちのめされるためにあえて参加するっていうのも人生勉強になるかもね。」
と思い、やはり参加することにする。
2月4日: ゼッケンを取りに行く。 会場のビクトリアパークはお祭り状態で、自分とのテンションの差が身にしみる。 皆がレースの日に向けてちゃんと準備をして万端の状態で挑もうとしている中、精神的にスタートラインにすら立っていない自分が非常に情けない存在のように思えてくる。
3年前の自分は同じマラソンをトレーニングした上で完走したので、昔の自分に負けてる感も払拭できない。
でも既に負けてる以上、負け自体をイベント化するしかないじゃん、と気をとりなおす。
いっそのこと来週は「トレーニング無しでフルマラソンに挑んだらどうなるのか」という人体実験を行う日にしよう、と決める。
帰宅後、夫に上記の人体実験宣言をすると大反対され、罵倒される。
「君みたいなバカ者がいるからマラソンで死者が出るんだ!! レース舐めてるだろう?!」
「君はもう母親なのに、色々な意味で自覚が足りないんじゃないのか? 怪我したらベビーどうすんの?」
「ここ数ヶ月色々あってトレーニングどころじゃなかったのは知ってる、それはいい。でも、だからって不準備のまま実際走って身を危険にさらすのとは別問題だ!」
なんか面倒なことになってきたので、苦し紛れで夫ウケしそうなロジックをひねり出す。
「これはね、いざという時の災害訓練だと思ってて! あなたの想定する天変地異とか世界滅亡は、マラソンと違って起こる日時がわからないわけだから、全く身体的にも精神的にも準備してない状態が普通じゃん? その準備していない状態の素の自分で、どれだけパフォーマンスを発揮できるかっていうのが、真のサバイバリストとしての力じゃないかしらね? 私はまさにそれを測定してみたいのよ。 それに怪我する前に辞めるくらいの勘はまだあると思うよ。」
「、、、、行ってくれば。」
というわけで、無事家庭内コンセンサスを得たので、先週日曜日にノー準備フルマラソンの人体実験を行ってきましたとさ。
実験結果に続く>>