京都で開花する、帰国子女の和心。

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先週一時帰国の際に、京都に立ち寄ってきました。

私、今月で香港生活が5年目になるんですが、ここ2年くらい日本を訪れる度に、郷土愛に満ち溢れている自分を感じます。

 

その理由が、海外生活が長いから故の日本人としてのノスタルジアなのか、それともむしろ外国人的なジャパンフィーバーなのかよく自分でもわからないんだけれど、最近異様な程日本に惹かれているのは事実。

 

 

 

 

自分の場合どこからどこまでが「海外生活」なのか不明でもあるけど、、

備考*
ドイツ;0−1歳 (海外、、だけど覚えていない。)

イギリス:1−18歳 (ここは海外ではなく、母国。)

日本:18−26歳 (18歳にして初めて住んだ国は母国と呼べるのか?でも「母の国」という意味ではそうだし、遺伝子的にもそう。)

香港:26歳ー現在 (明らかに海外)

 

 

 

こんな気分になって日本を訪れているなんて、きっと18歳の私が知ったらびっくり仰天でしょう。

日本に引っ越した最初の秋、私は母と京都を訪れたのでした。

 

紅葉で古都は赤や橙のグラデーションに染まり絶好の観光シーズン。

丁度大学の進学も決まり、ひと段落といったタイミングに世界有数の魅惑の歴史的絶景地に小旅行、、、といった素敵なセッテイングとは裏腹に、私の心は沈んでいました。

 

 

 

当時私が日本に引っ越したのは、最終的には任意で、、ということになるんだろうけど、元々は「日本のルーツをないことにしたらダメだよ」という父の意向が大きかったのでした。

 

 

話が長くなるので引っ越しに至るまでの親子ゲンカから和解までの詳細は割愛しますが、一応腹をくくって来日することにしたものの、引っ越して間もなくアイデンティティークライシスに直面し鬱になりました。(その後2年ほど続くことに。)

 

 

そして、京都はとても美しかったけれど、「日本の濃度」がその時の私にとって濃すぎて目眩がしました。

イギリスに住んでて、観光客として訪れる京都は大好きだけれど、日本に移住した当時の私にとっては、京都で見るもの触れるもの全てが「私のルーツとして背負っているもの」そして「今後、私が同化・順応していかなければならないもの」の象徴に見えて、胸が苦しくなりました。

 

ちょっと説明しにくいんですが、外国人観光客として

 

「OH, 日本人のワビ、サビという概念は実にスバラシイ!ビューティフルだ!」

 

と絶賛するのと

「私は今までずっと自分をイギリス人だと思っていたけれど、どうやらその限りではないようで、これから今までの自分はひとまず忘れて、日本人として新たなるアイデンティティーを形成しつつワビ・サビを体得しなければならない。」

 

という立場とでは、プレッシャーも自己認識も違う、、ということです。

 

そして、なんとも形容しがたい心の迷子感に耐えきれず、私は清水寺でシクシク泣いたのでした。

 

「恵ちゃん、日本語でね、思い切ったことをする時に清水の舞台から飛び降りる〜っていう慣用句があるのよ。」

 

なんて丁寧に日本語教育をしてくれてた母に

 

「私は別の意味でここから飛び降りしたい気分だよう、、 」

 

とぼやいたような記憶も。

 

あれから13年。

 

今の私は京都に行く度に、別の意味で涙ぐんでいます。

 

一応紆余曲折を経ながらめでたく日本生活中に「日本人としてのアイデンティティー」を追加インストールすることに成功し、香港で暮らしている私は、日本に帰ってくるたびに「なんていい国なんだろう」と感嘆しているし、特に京都みたいな日本濃度の濃いところに来ると、むせるような愛国心を感じます。

 

「懐かしい」といっていいのかわかからないけど(実家は横浜だし)、なんなんだろうこの胸がきゅうーっとなる気分は。

 

宇治抹茶かき氷を食べて胸に沸き起こってくる感情は、イタリアでジェラートを食べて起こる感情とは全然違って、むしろアップルクランブル的な(イギリスの体表的スイーツ) 、、。

 

そして「将来的にニューヨークの、古い石造りのアパートメントに暮らしながらマンハッタンで仕事したい」と思っているのに、京都の街をてくてく歩いていると「純和風家屋に、毎日京野菜食べながら着物着て住みたい、。」と真逆の妄想している自分がいるし。

 

で、お土産屋さんでアブラ取り紙や懐紙や和柄の小物を手に「ああ、、お店ごとポケットに入れてお持ち帰りしたい」と居ても立っても居られないような気分。

もっとこの小粋なエスプリを私の日常に取り込むにはどうしたらいいのか?(特に懐紙なんて、存在そのものが美しい和の心を象徴しているように感じる。)

 

 

今後、自分の中の日本人の成長具合が楽しみです。

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