娘が誕生して早3か月半。
心優しい友人知人から出産祝いを色々と頂いています。
ここしばらく自分の中で地味な課題だったのがまさにこれ。
頂いたプレゼントは相手の目の前で開けるのか、それとも後にとっておくのか?
ざっくり言うと前者が欧米流、後者が日本(アジア)流といえますが、相手によって変えればいい、、と一筋縄でいかないのが香港生活。
例えば、日英ハーフ&カナダ系香港人の国際結婚カップルから頂き物をしたらどっちに合わせればいいのか?
中国系オーストラリア人の場合は?
純フランス人&純日本人カップル、アジア歴10年なんて場合は?
、、なんて、変化球パターンが尽きない香港という国際都市。
(そういう私も「アジア歴20年のアメリカ人&海外歴24年の日本人」カップルなので、混乱を引き起こしている側の人間と思われる。)
思いやりの心を形にしたものがプレゼントですが、あげる方も、もらう方も全くその心の表現の仕方は文化によって真逆。
その違いは「楽観性の差」にあるんじゃなかろうか、と考えます。
アジア(eg/日本)は全体的に控えめで悲観的。
ーお口に合うと想定しているから調達したわけだけれど、もしかしたら合わないかもしれないので、「お口に合うといいのですが」と前ふり予告。
ーもし万が一気に入ってくれなかっらたお互い気まずいので、その場での開封は望ましくない。
ーもし気に入ったとしても、もらった方はうまくリアクションがその場で取れないかもしれない。それもやはり気まずい。
→色々な可能性を想定して、お互い気まずさ回避のために一応後で開封するというワンクッションおくようにする
ー贈り物はさりげないのが美学なので、その場で開けてイベント化するのは美しくないとされる。
それに対して欧米は実に楽観的、かつ自信満々。
ー自分が選択したギフトは気に入るに決まっている、、という前提。
→「I hope you like it」と事前に宣言。「I saw this and thought it would be perfect for you -you’re going to totally love it. これ、見つけて貴方にぴったりだと思ったのよ、、」とまで言う。ハードルをあえて上げることを恐れない度胸。
ーなので、その喜んでいるところを是非とも見て、その場で喜びを共有したい。
ーその場でプレゼント開封をイベント化するのはお互い楽しいので、大いに望ましい。
ついでにそのプレゼントの小話なんかも披露したい。「あなたのことが大事」ということを表現するイベント。
(もらう方も、「中身は何かなー」みたいなかんじで箱を触って当ててみたりする。おそらく日本ではこれは下品。)
どっちがいいとか悪いということではなく、単に違うだけ。でも、相手がどっち派なのかいくら分析力を駆使してもわからないことがよくあるこの街。
いただいたものを「わーありがとう!!」と全力で表現しながら、はて、この箱はそのまま自分にカバンにしまうのか、それともこれからビリビリと目の前で開封すればいいのか?それとも丁寧に開封して紙は伸ばしておく?え?んん? 微妙な雰囲気が何秒か漂う中、相手の目の色を探りながらキョトキョト。開封する前にちゃんと喜びをリアクションで上手く表現できるように心の準備をして、もし仮に微妙な代物でもシームレスにカバーできるように、、、
なんて余計な先読みをしなくてもいいように、最近全力で心掛けてるのが、ありがとうとお礼を言い、息継ぎが出来次第、即行相手に聞こと。
「ねえ、これ開けていい?」
そうして指示を仰げば、プロトコルを犯した不届き者の烙印を押されずに済む、はず。
、、ちなみに、私は「プレゼントはその場で開封してほしい。でもメッセージカードは後で読んで」と思ってる面倒な和洋折衷な人間なので、私から何かを贈られる人はちょっと不運かもしれない。
似たような国際都市ジレンマ【過去記事】> 挨拶キスは何回するのか問題。