イタリア滞在中に、ヴェローナという街に立ち寄りました。
ユネスコ認定もされている、ロミオとジュリエットの舞台として有名なこの美しい街。
で、夫がバルセロナで出張中だったので。
世界有数のこのロマンチックな都で一人旅してきた、という皮肉。
それはさておき。
美しい市街をてくてく歩きながら気がついた事。
それは、
他にも歴史的な名所がたくさんある街だけれど、年間何万人もの観光客を圧倒的に引きつけるのはシェイクスピアのあの名作の功績の賜物といっても過言ではないでしょう。
でも後で調べて驚いたのが。。
そもそもシェイクスピアがイタリアを訪問したという記録は一切ない。
で、ロミオとジュリエットの話はフィクションなのに
「ジュリエットの家」と「ロミオの家」が存在して。
(、、訪れたことのない街の家をモデルにしてどうしてお話がかけるのか? と思ったけれど、文献や訪問した人の取材ベースらしい。)
しかもジュリエットの家のあの
「ジュリエットに恋相談の手紙を書くと、お返事を書いてくれるサービス」(マルチリンガル対応)っていうのもあるし。
大通りはハート形のお土産に満ちあふれている。
前に行ったバルセロナでも、スペイン全体の失業率は20%越えという非常に厳しい状態なのですが、
ガウディをはじめとした過去の偉人の産物のお陰で、少なくともバルセロナの観光産業は超盛んで街は潤ってた。
もちろん、歴史上重要な出来事があってもその土地の知名度は上がるけれど、
今回自分がツボったのは
シェイクスピアは、後世が映画•ミュージカル•バレエ•オペラ•小説といった各媒体で自分の作品をリメイクするとまでは全く想定していなかっただろうけれど。
ロミオ&ジュリエット以外の多くの作品も含めると、彼の何世紀にも渡る経済貢献度は計り知れない。
今シェイクスピアが生きていたら
文化的に価値のある功績云々は別にしても
「いや、でもあれだけ経済効果を産み出してるだけで凄いね」
と私は単純に思います。