昨日、素敵なパリジャン•カップルとオシャレなディナーをしたんですが、
ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション: http://www.robuchon.hk
※本題と関係ないですが、最高のお食事でした。お勧めです。
パリ→ニューヨーク→香港、これから→ロンドンと引っ越し予定の彼らが、
パリは住むのに最悪の街だ、、!
ということを熱弁していたのが、ものすごくショッキングでした。
多くの人がそうであるように、私もパリは大好き。(フランスは全体的に。)
自分の中では
「外国人としてパリに住む場合、世界中どこでもそうであるように部外者として、それなりに大変なこともあるだろう」
くらいの認識はあったのですが。
基本的に観光客としてパリに訪れる、もしくは単に外国からパリを見て書籍や映画やであの街を消費している立場の人間として
パリ=
素敵なファッション。芸術の都。宝石のようなお菓子。美しい街並。(ちょっとツンツンしてるけど)魅力的なパリ女性。アムールの街。ジョワ•ド•ヴィーヴル。
、、と全体的にポジティブな印象が脳内を占めています。
海外在住者であり、一応故郷を客観視できているはずのパリっ子の彼ら曰く、
なにが最悪かというと
例えば:
•パリジャンはなにかにつけて不平不満ばかり言っている。
政治から日常の事柄まで、文句の垂れ流し。
•パリジャンは性格が鬱っぽい 。(↑悲観的思想だからか?)
一緒にいるとテンションが下がる。
•パリはものすごく物騒。
地下鉄でIPadを使用していると盗まれる?! ひったくられることもあれば、堂々と「それ、よこしな」と絡まれることも。
•人が皆冷たい。
基本的に助け合いの精神に乏しく、知らない人とあまり関わらない。
妊婦に電車・バスで席を譲ってくれない。ベビーカーを階段から下ろそうとして困ってても、通行人は無視。
•税金が高すぎる。 大気汚染がすごい。 地下鉄が臭い。 ストライキが多すぎ。 街角の犬の糞。
,,,,だそうです。
更に興味深かったのが、お金の話。
•裕福さが表から見受けられると、危ない。
ポルシェなんかに乗ってると、見ていない間に傷を付けられる。物を車に投げつけられたりも、、!? 親しい友達の間でもお金の話はとにかくタブー。
私が18年間育ったイギリスでも、 お金をおおっぴらに話題にするのも富をひけらかすのもすごく嫌われるんですが、フランスも同じメンタリティーということで、歴史的に階級社会が根深い国の特徴なのかなと思いました。
お金持ちな人・成功した人は、社会の構造的恩恵を受けているんだろうこの野郎、、と恨まれる前提なのかもしれない。
逆にアメリカだと同じく階級社会でも、「成功している人は自分が努力して勝ち取ったから」「Self made man」という一般的な認識•概念があるので適度に富を誇示するのは普通とされるんだけどね、と語るニューヨーカー•叩き上げの夫談。
パリは憧れを抱いていた街でもあるので、「サンタはいないんだよ」と言われた小学生のような、ファンタシーを壊されたがっかり感は多少ありますが、多いに勉強になりました。
後、パリとは無関係だけど、
「香港に住んでいるフランス人は、皆やたら群れたがる! きもい!」
なんてことも毒を吐いていました。
もしかして彼らは非常にレアな、フランス嫌いの珍しいフランス人達だったのかも、、?