¥億単位プレイヤーのボーナス基準

 

金融業界関係者がソワソワっぷりが臭ってくる、この時期。

もうすぐ彼らのペイアウトのシーズンです。

毎年毎年みんな浮き立っているので、夫にそのソワソワの内部事情をインタビューしてみました↓

 

各社の制度によりますが一般的に

バイサイドは11月~12月、

セルサイドは1月~3月

が、ペイアウトの時期となっています。

 

※ゴールドマンサックスやJPモルガンといった証券会社・投資銀行がセルサイド。  バイサイドはフィデリティやブラックロックといった運用会社。
業界部外者にとってはセルサイドの名前の方がニュース等で耳にする機会が多いですね。

 

 

彼らにとっては、1年間過酷で熾烈な環境で馬車馬のように働いてきたのが正当に報われるかどうか、、という年度総決算な時期なのです。

 

ちなみにこの時期はどのオフィスも、皆ボーナス額が気になりすぎて業務の生産性が落ちるのが特徴。

 

そして、もし満足のいくボーナスが支給されなかったら皆一斉に他社への転職を考え始めるので 、この業界の転職活動シーズンの前奏曲でもあります。

 

 

企業や職種や役職によって事情が異なりますが、

ここでは主に

「外資系投資銀行・セルサイド・フロントオフィスの、中堅キャリア組以上の一般的な話」

をします。(夫がセルサイドの人間)

 

 

 

参考:

※ 給料は バイサイド < セルサイド

 

 

ボーナスに影響する主要因は4つ。

 

① 個人のパフォーマンス

② 所属部署のパフォーマンス

③ 会社の業績

④ 市場・業界の景気

 

 

彼らにとって辛いのは。  良いボーナスを貰うためには、上記の点がスロットマシーンの如く、トリプル・セブンならぬクオドルプル・セブンでないといけないということ。

 

 

個人のパフォーマンスは前提となりますが。

仮に個人の成績が良くても、会社や所属部署の業績が悪いとあまりたくさん貰えないし、幸い会社の業績が良くても、景気が悪くて競合他社もボーナス出していないということになると、自社も同じく出し渋り、、という横並び思考。

 

 

そして、ボーナス支給額が何で決まるのか。

 

なんと、基本的に「どんぶり勘定」だそうです。(大手になればなるほどそう。)

 

彼らの契約書上は「discretionary bonus (変動賞与)」という表現をされます。

 

実は、金融業界内の最大の不満は「仕事がキツい」よりも「いつクビになるかわからない不安定さ」よりも、「査定方法が不明確なこと」だそう。

 

 

他業界では例えば、「売り上げがいくらだったらその◯%が取り分」とか「新規顧客をいくつ開拓したら、、」等明確な査定基準があるのがほとんどかと思いますが。

 

投資銀行マンの場合、とりあえずベストをつくすしかないけれど、結局は想定しようのない外的要因(上記の4つの状況、ブラス政治的要因。上司及びその他関係者に上手くゴマをすらなければ、自分の未来はない)によって自分の運命が決まるのが堪え難い現実だ、と皆が声を揃えて言っています。

 

実績以外にどんなことが重要検討事項になるかというと、例えば:

 

 前年度の支給額 (これを元に「今年はこのくらい充てがっておけば転職しないだろう。」もしくは「$◯◯以下だったら、嫌になって自主退職してくれるだろう」と推測する。)

 

— 本人の今までのキャリアパス  (他社での勤務経験がないと「外部の相場をあまり知らないだろうから、低くめでもいっか」と処理される。)

 

ー 本人を上司が、人間的に気に入る奴かどうか。 (コンプライアンス上「この人、嫌いだからゼロね」とは明言しないけれど、査定ミーティング中の口調が本音を語る。)

 

 

と、客観的な実績以外にも主観でもなんでも入りまくり、、という現実。

 

 

 

 

で、肝心の金額に関する心証なんですが。  ※以下$ではなく¥表記します。

例えば、夫の部下の一人を例にとると

 

「年俸が基本給2千万円+ボーナス」という給与体系だとして。

 

業界基準的期待値として、彼にとってボーナスを基本給の100%以上貰えたら(なので、年俸4千万円以上)支給されたら彼にとっては「満足いく報酬」で。

仮に50%を切ったら(3千万円以下)だったら恐らく他社への転職が頭によぎるだろう、、という感覚。

 

 

しかし。
結果の透過性、予測可能性があればいいのか、といえばそうでもなく。

 

 

先日ディナーの席で、男性陣が役職高めの人達だったので聞いてみました(全員がEDかMD。※エグゼクティブ・ディレクター/マネージング・ディレクター )→



「皆さん、もし仮に今のような不透明なボーナス制度が廃止になって、<年俸は一律4千万円です>っていうことになったら、モチベーション上がりますか?下がりますか? 」

 

なんと答えは満場一致で

 

「下がる。 この業界で年俸4千万だと割に合わない。」

 

皆頭のネジがどこかおかしい、、、と一瞬思ってしまいましたが。
長年そんな環境にいると、感覚が麻痺してしまうのかもしれないですね。

 

ある一定の基準に慣れてしなうと、とにかく栄光を記憶し「自分は7千万の男だ」「オレは年収一億円の価値がある」(それ以下はありえない。)等と暗示がかかってしまうのでしょう。

 

外部から見ると、羨ましいという感覚のリアルさすら湧かない数末のゼロの多さですが。

 

でもこれ、実は全く人生の本質的な幸せとは無関係だったりするんですね。

 

 

 

投資銀行マンの人生観、金銭感覚や破滅事例等に関しては、また回を追ってレポります 。

(ブログネタを惜しげなく提供してくれる夫、万歳。)

 

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