内陸のスイスから、ギリシャの小島に移動しました。
滞在しているのは、エーゲ海のキクラデス諸島北部にあるティノス島
もっと知名度の高いサントリーニ島やミコノス島と比べるとあまり観光客がワサワサいて栄えている島ではないのですが、 ゆるりとした時間が流れる良いところです。
この島では友人の別荘を借りていて、Air BnB的な「旅 x 暮らし」を満喫しています。
スイスでは空を飛んだり、雪山を滑ったりと結構アクティブだったのですが、その反動かギリシャではちょっとゆっくりめに過ごしたいかな、という気分。
ぐっすりと寝て、やわらかな太陽の光で朝起きて、
近所のギリシャ人に分けてもらった生みたて卵で朝ご飯をつくって,
青い海が見えてぼかぼかするテラスで食べて、
毎日一匹ずつ増えていく野良の子猫達(仲間を呼んでくるのでしょう。ギリシャは猫が至る所に生息。)に残り物を分けてやり遊んで、
軽く仕事して(メール処理程度)、読書して、お気に入りのドレスを着て街に出かけて探検して、お茶して、地元の人達と交流して、
夫のバイクのお尻に乗せてもらってドライブして、お腹がすいたら、ゆるゆるとワインを飲みつつ夫婦で延々とお喋りしながらギリシャのローカルグルメに舌鼓を打つ、、、 といったような過ごし方です。
ここの島の住民のリズムは、
1時間昼寝して、1.5時間かけて夕ご飯の買い出しに行って、1-2時間かけて料理して、3時間かけてのんびりと家族や友人とディナーをする、、、
くらいのペースです。
(先日までいたスイス、ツエルマットの人達と良い勝負かもしれない)
香港とはじめとしたどこの都会でも、
「のんびりすることは悪」
「目的意識を持って自己実現をすること」
「効率性を最大化すること」
「お金を沢山稼ぐのが勝ち」
という価値観が蔓延していますが、そういう常識が一気にふっとびますね。
香港の日常に帰ったらまた自分は仕事頑張って、時にはキリキリしたりするんだろうけれど。
目標を立てずに毎日過ごすのはむしろ辛いと感じる人間だけど。
こういう価値観にふれることはとても貴重なことで、考え方のエッセンスを少しでも持ち帰って、疲れて辛くなったときにギリシャの青い海と空を思い出して
「のんびりしても良いんだ。ギリシャ人はそれでも幸福さ。」
と思えれば幸いです。