スイス、ツェルマットでも色々な人とお話をして、脳の筋肉がほぐれていく感覚を覚えました。
ハイキングトレールをちょっとはずれた山の中腹にあるレストランのオーナーと会話をしていたら、
「開店しているのは夏の間だけだ」
というので、冬期はなにをしているのか問うてみたところ、ちょっと変な顔をして
「スキーして遊んでるに決まっているじゃないか」(なんでそんな当たり前の事を聞くんだ)
と真顔で返答。
パラグライディングのインストラクターは、世界のありとあらゆる山を飛び降り、
「1986年にツェルマットで開業したんだが、最高の人生だよ」
と清々しい顔で言います。
一日に何回くらいパラグライドするのか問うてみると
「うーん。 日によるなあ、、4回くらいの日もあるし、天気悪い日はお客さんこないから、友達と飲みにいくよ」
ですと。
皮の小物屋の店員さんは
「ボーイフレンドについてこの街に来て、ワンシーズンだけいるつもりだったけど、もう気がつけば4年目よ。 元々バーで働いてたけど、妊娠しちゃったから夜の仕事は辞めて日中お店をすることにしたの。ツェルマットは大好きだから、定住するかも。」
と言っていました。
ビジネスとして売り上げ目標とか、成長戦略とか建てなくて良いんだ!? 人生計画も!
と私は一瞬思いますが、アルプス山脈の澄んだ空気を吸いながら彼らと話をしていると
「そう、、そんなの、いりませよね。」
という気分に本気でなってきます。
だって、皆本当に人生を謳歌して幸せそうだから。
香港はいいところですが、若干 「金銭至上主義」的な雰囲気は否めなく、(中国は更にそう)そして東京でもニューヨークでもどこの都会にも顕在する慌ただしさが日常の常なので、住んでいるとそれが普遍的価値観のように思い込んでしまいがちですが、ツエルマットはホリデーリゾート地だけあって、
「ああ こういう価値観もあっていいんだな。 頑張ることが人生の全てではないわ。」
と肩の力が抜ける、気持ちの良い街でした。
雄大な自然に囲まれ、暖かい人達がたくさんいるこのキュートな街に、また将来来れますように☆