ツエルマットの最終日は、空から別れを惜しむことに。
前の雪山スキーに続き、ここに来てから感動過多で死んじゃいそうな為、命がいくつも必要な事態であります。
ああ。形容しがたい素晴らしさ、、、
余談:
着地後、私はまだアドレナリン巡る体のせいではしゃいだり、最高の気分で大空を仰いだりして余韻を楽しんでいたのですが、
方や夫は、爽快感を体で表現しながらも、言っている事が
「やっぱり民間のレジャー用のグライディングだから楽しいね!」
と不可解な感動の仕方をしているので、聞いてみると実は、自分の米軍隊員時代を振り返って語っていたっていう。(←元軍人)
彼いわく
「パラグライデイングじゃなくて、パラシュートの方は何十回もやったことがあるんだけど、ふわふわ長い間遊覧出来るようにできているレジャー用のパラシュートと違って、軍事用のは隊員を出来る限り早く地面に着陸させることが大事だからものすごいスピードで落下するんだ。(ゆっくり降りると敵に撃ち落とされる) 結構怖いよ、あれ。」
だそうです。
色々な感動の仕方があるんだな、、十人十色、、 と、私は別の意味で印象的でした。
私もそれに関連してふと考えたのですが。
現在の私達が有用していて、生活に欠かせないものの数々って、実は元々軍事開発されたものが多いですね。
後で調べてみたら、色々出てきました。
インターネット : 冷戦時代の、熾烈な情報戦の産物
GPS : 同上。冷戦中、航空機や船舶の位置情報を正確に把握するために開発
デジカメ ; スパイ衛星で使われている技術を使って開発。
缶詰食品 : 遠征における食料補給の問題に悩まされていたナポレオンによる懸賞に応えた発明。
航空旅行 : 第二次世界大戦によって航空技術が発達。のちに商業利用。
生理用ナプキン : 原型は、戦場で負傷した兵士の出血を押さえる為のもの。
電子レンジ : レーダー開発の副産物
,,,,,,等等。
さっき楽しく空を飛んでいた自分の羽だったパラグライダーも、原型はNASAが開発した、宇宙船回収用のパラフォイル(柔軟翼)だったそうで。
※参考:
http://www.digitaltrends.com/cool-tech/modern-civilian-tech-made-possible-wartime-research-development/
http://www.mandatory.com/2012/10/23/10-everyday-items-we-can-thank-the-military-for-inventing/2
http://ja.wikipedia.org/wiki/パラグライダー
私は、特にアメリカ等の莫大な軍事予算をニュースで聞いて目くじら立てたりする人なのですが(「他にその費用をわけていい、もっと優先順位の高い国家課題があるのでは?!」系の感想)、
個人的な政治的意見はさておき、
敵国を攻撃し、あらゆるものを破壊するために開発された技術でも、のちのち人々の生活を潤し、そして人類が前進する為のプラットフォーム作りをしている側面もあるんだ、、
で、破壊と発展の歴史は繰り返されながらも人類は続くよどこまでも、、、
嗚呼、万物流転。
と視点が変わったり。
、、、なんて。
パラグライダー→軍隊→人類、、と話が飛躍しましたが、
アルプス山脈から飛び降りたせいで、ちょっと思考回路がマクロになったのかもしれない。
参考:
お世話になったグライデイング•センター:
Paragliding zermatt