内状:
典型的なお手伝いさんは、週6日労働。
一日は、家で一番早起きの人の前に始まり、就寝時間の一番遅い人の後に終わります。
赤ちゃんのいる家では、夜中の子守はお手伝いさんの仕事。
自分の部屋を家の中で割り振ってもらえる場合もあれば、そうでないことも多く、リビングルームやキッチンの床で寝ることも多いそうです。
で、立場が弱い為に家の中でひどいイジメにあったり、契約書を守ってもらえなかったり、、ということも残念ながらよくあるそうです。
(うちのお手伝いさんも、前の家で陰湿なイジメにあい鬱になったと言ってました。)
私はこの話を知ったときに、
そんなの、多少程度のよくなった奴隷と同じじゃない!!
私たちが自国の繁栄(及び自分の利便性)のために、他国の労働者を搾取するのは間違っている!!
と、 強い憤りを感じたんですね。
で、夫と
「うちは、そのような非人道的な行為に加担することは許さないわよ!香港の制度を変えるのは無理かもしれないけど、目の前にいるこの子の人生をもっと良いものにすることは容易にできるでしょう?!」
と家族会議(直談判)をし、
元々の彼女との基本契約を金銭面他で大幅に改正し、現在に至ります。
彼女は私たちと同居しない代わりに外で住む家賃と食費を負担し、
後、彼女は周りと違い18時間労働なんていうありえない勤務時間でなく、9時―6時という、一般的オフィスアワーを設定してあげたので、結構満足して働いているようです。
(お手伝いさんの労働市場全体の均衡のことを考えると、多くの家庭にとっては「余計なことをしてくれるな、、」かもしれませんが。)
話が長くなりましたが、
そう
ボランテイア活動 。
私がどんなことしているかというと、、 今のところは、演劇ボランティアです。
彼らは色々とメッセージを社会に発信するために、動画を撮影するのですが、それに登場する役者をしています。
先月が初回の撮りで、動画が今編集中です。
(私は「オフィスレデイーその1」の役でした)
そして近々動画ではなく、別の劇場プロダクションを企画しているそうなので、
なりゆきで今日そのオーディションを受けることになりました。
オーディション会場に入るとテレビで見るみたいに、審査員が何人かテーブル前に座ってて、
「さあ。 この詩を、自分で解釈して声と体で表現してみて下さい」
と言われ。(詩を書いた紙をその場でもらいました)
今までこういう経験は皆無で、いきなり指示され結構恥ずかしかったです。
「ボランテイア活動で、オーディションなのか?」
「私は、お手伝いさんの生活を改善したいという志があったんだけど、、こうしてひとり罰ゲームしてて、目的は達成されるんだろうか、、」
みたいな邪念がパフォーマンス中に脳裏をよぎりましたが、
珍しい体験をさせてもらったと思うことにします。
そして、ちょっと恥をかき捨てた後、冷静さを取り戻した頭で考えてみると、取り組みでとしてはかなり面白くインパクトのあるものだと思うので、自分がキャステイングされなくても(実際問題、邪念を審査員に悟られて、ムリだと想定される)、是非観に行こう! と予定表に入れておきました。
どんなショーなんでしょう?