専業主婦願望スタッフ

新しい事務スタッフが入社して、1週間。

新卒の、ちょっとシャイな、でも真面目な良い子です。

その子を先日ランチに誘って、今後の夢やキャリアプランについて問うてみました。

そしたら、


「私の夢は、25歳で結婚して、専業主婦になることなんですう」

と無邪気に言われ、椅子から転げ落ちそうになりました。(彼女は今22歳)


今時、そんな子、いるんだ、、、
ってものすごく新鮮なショック感。

別に私個人の価値観を人に押し付ける気はないのですが、


「なぜだ!!!」

という内なる叫びは止められません。

近年の女性の生き方は多様化していて、

キャリアウーマンもあり、生涯独身もあり、子供がいてもいなくてもあり、専業主婦もあり、兼業主婦もあり、シングルマザーもあり、となんて選択肢の多い世の中になったんだろう、

と私達のおじいちゃんおばあちゃんは思うでしょう。

そんな中で、選択肢が多い故にぶつかる悩みもあるでしょう。

例えば「キャリアと家庭、どうやって両立させる?」

という現代ではありがちな悩みも、

女性が外でお勤めすることが一般的でなかった一昔前は、検討する必要もなかった課題です。

でも同時に、現代の女性はもし全て手に入れたかったら、手に入れられる時代にもなったとも思います。

結果として、育児のためにキャリアに少しブレーキをかけるとか、いい人が見つからなかったので結婚しないことにした、という選択は理解できるとして、

まだなにもしていない新卒の段階で、色々手に入れられるものの一つを完全放棄したいという願望が、個人的に解せません。

「欲がない子なんだなあ、、、」とある意味感心しながらも


「でも! きっと、仕事も頑張ってキャリア構築すると楽しいよ!
結婚もして、子供も生んで仕事もって、やることが多くて大変かもしれないけど、頑張った分だけ充実した人生おくれるはずだよ!!
まだ若いうちにオプション放棄したらもったいないよ!
貴方は自分が思っているよりもっと、可能性を秘めている、、、、!!」

と、 まだ子供をもたない私が言うのは容易なのですが、実際そのような心境で心の悲鳴をあげました。

彼女にとっては、こんな人生論を展開して無駄な心配をしてくれる上司なんて余計なお世話かと
思われるので、価値観の押し売りはしてはいけない、してはいけない、、、、と念じながら口を噤みましたが。

平常心を装いながら、


「へえ、どんな主婦になりたいの?」

と会話を続けながら、

彼女は今ボーイフレンドがいないから、そう近々寿退社する気配はなさそうなので、セーフ、、、

でもこの会社で、素敵な男性との出会いは全く保証できないから(なんせ社員が全員女性で3名しかいないし、彼女は内勤です。)婚活を理由に退職されるかも、、、

と人材管理と離職リスクについて悶々としたランチでした。

経営者としての勝手な想いですが、、

彼女が近日中にいい彼氏が見つけて、ワークライフバランスを充実させてもらって、彼が結婚に踏み切れずに5-6年かウダウダしたのちに、ゴールインしてくれたら理想的だなあ、
なんて、願いを馳せます。

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