自分の子供が、鉄棒で逆上がりができないんだけど、バタ足で50メートル泳げるんだとか、朝起きるのが遅いんだとか、好き嫌いが多いからハンバーグの中に野菜をごまかして入れて食べさせないといけないんだとか、ひとりで留守番すると泣くんだとか、夜添い寝しないとわめくんだ、、、、、、
といった話をくり広げられても、正直、突っ込みどころがなくて困ります。
同じ子供の話でも、これが「事象」の話ではなく、例えば、
「これこれこういう理念をもって特殊な英才教育を始めて、今のところこういう成果が出ている」
とか
「子供がお受験をしているのだけれど、裏口入学の手段がいくつかあるという情報をキャッチした」
といった話の場合、
「へえ、どんな英才教育をしているの?」
「裏口入学って、いくら位払えばできるの?」
と、もっと広がりのある会話ができると思うんですね。 ペットもしかり。
「ねえホラ見て私の犬!! てティラミスっていうの!!かわいいでしょ!」
(マカロンとかショコラとか、、 おやつ系のネーミングが多い気がします。)
と写真を見せられても、
、、、知らんわ。としかいいようがありません。
なんせドーブツのことなので、上記の子供の話に輪をかけて突っ込みどころがないですね。
「ハムスターに逆立ちのテクを仕込んだ!」
とか
「オウムに弁論大会に出場させるために特訓中!」
くらいだと話題性があるのですが。(もしくは写真でも、ペットがイグアナとかフェレットとかだったら愉快。)
このように、子供に関してもペットに関しても、かなりクールな見解をもっていた私なのですが。
実際、自分がネコを飼い始めて、どうしたことか
自分の中の常識が一変してしまいました。
まず、家の中に、自分と夫以外の生き物が2匹生息しているのがとても神秘的で、想像以上に
毎日心の中が暖かい気分です。
そして、日常生活の場面で、
―朝起きると、ベッドの上に、丸くなった子猫たちが2匹、私の横にいます。
(夜は勝手なところで寝ていても、朝になると必ず2匹揃って私を起こしにくる)
―部屋を歩き回ると、2匹がニャーニャーいって私の後をどこまでもついて来ます。トイレまでもついて来ます。
―仕事をしていると、膝の上に来て寝にきます。
飼う前は、
「小動物が2匹家の中を徘徊して、彼らの生活の世話を私がして、たまに一緒に遊ぶ、、、」
程度の認識だったのですが、それどころではないということがこの一週間でわかりました。
とにかく、可愛い。
とにかく、笑える。
とにかく、心がぽかぽか暖かい気分。
さすがに、猫の写真を友達に会う度に「ねえ見てみて!!」と強要したり、オチのない話をダラダラ続けないようにはしていますが(あいにく、うちの猫達にはまだネタ性の高い芸当は仕込めていません)、この心の変わり様は、自分でも異様です。
ペットと同列にしては不謹慎ですが、子供もこんなかんじなんだろうかと思ったりします。
きっと自分も子供ができたら、彼らの逆上がりとかバタ足だとか食べ物の好き嫌い等に一喜一憂し、心をぽかぽかさせながら、可愛がって、笑わせてもらうんだろうな、、、とちょっと想像した一週間でした。
、、、今後から、他の人のオチなしの子育て話を聞いても、広い心で接しよう、、と思った次第です。