商品を海外から輸入すると、パッケージの表示が生産国の基準での記載なので、現地の法に触れる為このままでは販売できません。
※例:
・ヨーロッパの多くの国では「トランス脂肪酸」という成分項目は記載しなくてもいいのですが、香港では記載必須項目です。(例え含まれていなくても、Trans fat… 0g と記載)
・賞味期限の日付コードはアメリカでは<月・日・年>ですが、香港では< 日・月・年>です。
なので輸入者が、現地基準を満たしているシールを新たに張らなければいけません。
(もし生産者に継続的に大口発注することを保証できる場合、先方に現地仕様のパッケージ生産を要求することも可能です。しかし、商品の入れ替わりが早い香港では、都度対応する方がメジャーかと思われます。)
今日はコンテナの搬入日なので、朝から大忙し。
パートのスタッフが手分けしてラベル張り、、、、
この業界に入る前は私も単なる消費者だったので商品をスーパーで購入し、パッケージの裏を見てもなんとも思わなかったのですが、ここ2年のところ、
「ああ きっと誰かが週末出勤して頑張ってペタペタ張ったんだな。ご苦労さん」
「これはフランス産の商品だから、香港人がパッケージの原文を読めなくて、ラベル張り違えたりしなかったかな。」
(*去年、うちで実際に起こった事件。500箱分くらい、「すみません、勘違いして<リンゴ味>と<モモ味>を張り間違えました」と言われた際には卒倒しそうに。)
「このラベルこのすごく斜めってるけど、作業の終盤で疲れてきたのかな」
などと、たかがラベルにものすごくドラマを感じるようになりました。
皆さんも、買物中にちょっと商品の裏側のラベルを観察してみてください。
どこかの作業員の、ドラマと汗の結晶がそこにあります。