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毒吐きはあちゅうのアラサー恋愛入門
大事な恋に出会ったら飛び込む勇気と関わる覚悟/はあちゅうの女の本音
このように読んでみると、なかなかの美談です。
この話を聞くと
「感銘を受けた! うっとりしちゃう!どうやってそういう出会いができるの?? 」
という人がまわりにも多数いるのですが
警報を鳴らしたい点が一つありまして、あえて内情暴露話をシェアさせて頂きます。
個人的に思うのは、恋愛をはじめとした、その他人生を左右しそうな分岐点に立ったとき
思い切った決断をすることは重要なのですが、
ただやみくもに決断をしてはいけない、と私は強く思います。
決断した後どうするのか、もし失敗して上手く行かなかったらどうするのか、ということを十分網羅した上で意思決定することが大事だと考えます。
なぜなら主体性と計画性のない人生は不幸を招くからです。
私は恋愛体質ではなく、どちらかというと
「恋人の為に自分の進むべき道を変更するのは、ポリシーに反する」
と思うタイプなので、このようなロマンチックな記事にされるとちょっとくすぐったい、不思議な気分になります。
国外に高飛びするまで相手のことが大好きだった、ということなのですが、同時に今後のことを何も考えていなかった訳ではないのですね。
夫と出会った当時、私は通訳の駆け出しで、自分の計画したキャリアプランを全うしている最中でした。
企業に勤めていた専属通訳だったのですが、◯年後にはフリーランスとして仕事をして、ゆくゆくは国連の会議等で活躍する同時通訳者になるんだ、、、、 と燃えていました。
そこで降ってきた彼同伴の香港引っ越しの話。
通訳の仕事を香港で続けられるのか、自分のキャリアプランに支障がないのかといったことに悩み、調査の結果「今の私レベルで日英通訳だけで香港の市場で生き抜くのは厳しそうだ」と悟りました。(中国語か広東語を話せればよかったのですが。)
しかし幸い通訳は年齢がネックなる職種ではなく、異色の経験はむしろプラスになるので、今後日本に帰国しても多く経験を積んでよりいい仕事ができるはず、失う物はない! という結論に達し、国連通訳の野望は一端保留することにしました。
他に仕事の選択肢を模索していた中、展開したのが今の事業です。
買収時点では赤字経営の会社でしたが、やっているうちにビジネスセンスが身に付くだろうし、
うまく軌道に乗せた暁には、仮に彼が仕事をリタイアことになっても私が家業をやっていくことで一家が繁栄できる、、、といった考えでした。
更に、自分のタイムリミットも決めて、もし引っ越してうまくいかなかったら28歳になるまでに日本に帰ってくるつもりでした。(もし帰国しても迅速に人生を継続できるように、念のために自分の家財等を貸し倉庫に預けておきました。)
「やった後悔よりやらなかった後悔の方が大きい 」
という格言通り、もし20代で恋愛でぼろぼろになっても、キャリアで多少の回り道をしても「いい勉強だったね」と笑える日は来ると信じているので、そういった意味でも
「どのような結果になっても後悔なし! (、、でもうまくいきますように)」
という結論が出た末での引っ越し、同棲でした。
とても幸いなことに、出戻ることもなく、めでたく結婚して現在に至るのですが、もし私がなにも仕事のこと等を考えずに彼のところに転がり込んでプラプラしていたとすれば、私の運命はどうなっていたでしょう?
参考の為、夫に意見を聞いてみたところ
「そりゃ日本へ強制送還ものだね。」
だそうです。
国外退去処分を免れて何よりだと思うばかりですが、、、
以上、アンチ恋愛体質論でした。